クリニックの経営というのは非常に悩ましいものだと思います。財政状況がどのようになっているのか、経営状態に問題がないのか、と常に頭を悩ませ、時にはクリニックの経営状態が赤字になり悩みが尽きない日々を送ることもあるかもしれません。こんな時にしっかりと冷静に判断を下すのが経営者として持つべき重要な視点です。赤字状態の回復に必要なポイントをご紹介いたします。
目次
1赤字経営の原因を探る
赤字経営の原因をしっかりと考えることは経営を立て直すために欠かすことができません。赤字経営の原因になるのはまず患者の集客の低迷、高額な医療機器への投資による返済、土地建物・内装などへの投資の返済など様々な要素が考えられ、大抵の場合には複数の原因が合わさって赤字経営に陥っています。
このような赤字の原因をしっかりと分析するには独力では難しいことがあり、必要に応じて経営の専門家に相談するのが良い場合もあります。経営コンサルタントに相談するかご自身で簿記などの経営状態を分析するための知識を身につけると非常に良い方向に経営を向けることができるかもしれません。
2経営の縮小を考える
経営状態が悪くなった時にはまず経営状態の縮小を検討する必要が出てきています。赤字になっている採算が合わない部分の経営を縮小し黒字となっている部分の経営を伸ばして一旦黒字状態に回復させると経営方針を考えるだけの時間を稼ぐことができます。
一旦経営を見直し、ある程度経営方針がまとまった後には財務状況の回復を目指し、まず黒字の拡大を目指します。黒字となっている部門の拡大にはある程度時間がかかるので大体赤字から脱出してから黒字が拡大し始めるまで2〜3ヶ月程度かかることを予想しておくと良いかもしれません。
黒字の状態を維持できるよう、冷静に判断を下すようにしましょう。
3赤字状態を乗り切るにはスタッフの協力が重要
赤字の状態を切り抜ける時には経営の効率化や経営の縮小など様々な工夫をする必要があり、スタッフの協力が欠かせなくなります。経営状態を改善するためにもスタッフの協力が欠かせず、経営が苦しいタイミングでしっかりとスタッフとの協力を得られるような人間関係を構築しておくことが重要です。
経営状態が悪くなることは経営者本人だけでなくスタッフにとってもデメリットしかありません。経営状態の悪化を乗り切れるようにスタッフと協力し、満足のいく経営を維持できるように心がけましょう。