医師の年金はどうなっている?知っておきたい年金の基礎知識


医師の年金というのは通常のサラリーマンと同じような年金に加えて医師年金という年金をもらうことができ、他職種の方よりは年金として受け取ることができる金額を増やすことができます。年金の成り立ちと医師が受け取れる医師年金について詳しくご紹介いたします。

目次

1国が経営する公的年金

国が運営している公的年金は国民全員が加入する国民年金、さらに勤務先で加入する厚生年金と共済年金の3種類があり、それぞれの年金を受け取ることができます。

国民年金は誰もが加入する年金なので、この年金を満額支払っていた場合には月に65000円程度の受け取りが可能で、ここに加えて民間病院に勤務していた際に受け取れる厚生年金と国立病院などに勤務していた際に受け取ることができる共済年金を合わせることで将来受け取ることができる年金金額を増やすことができます。

公的年金は自分で手続きを行わなければ加入できないものもあるので、しっかりと医師自身が手続きを行うものなのかどうかあらかじめ確認しておくようにしましょう。

2私的年金を合わせて加入する

私的年金の代表は厚生年金基金です厚生年金基金などの私的年金は民間の病院に勤務した際に加入する年金で、この年金に加入すると公的年金にさらに年金を合わせて増額することができます。厚生年金基金は年金の納入を行なった後に給付を受ける際、自分で手続きをすることが重要で、手続きを忘れていると年金を受け取ることができません。納付を行なったのに給付を受けることができないと損をしてしまいますので、私的年金の給付を受ける際に手続きが必要なのかどうかしっかりと確認するように心がけましょう。

私的年金にはこのほかにも個人年金があります。個人年金の代表格は医師年金です。医師年金は日本医師会が運営する医師のために行われている年金で、公的年金に合わせて加入すると将来の生活を担保するだけの年金をより磐石なものにできます。

3年金の受け取り時期は調節できる

医師年金や国民年金などの年金は65歳以上の年齢になってから給付が始まりますが、この時まだ勤務医として働いているというのであれば年金の給付時期を遅らせることができます。年金の給付時期を遅らせると老後の蓄えを増やすことで給付金額を増額できるので、繰り下げ制度を活用し稼ぎを生み出せる間にしっかりと勤務し、稼げなくなった時のために備えるという働き方も検討するといいかもしれません。


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