所得税の計算というのは毎年多くの投資家の皆さんの頭を悩ませるものではないでしょうか。所得税の計算の中でもみなさんが特に注意しておきたいのが損益通算です。損益通算はどのような仕組みなのか、どのようなときに利用することができるのか知っておくと節税に役立ちます。しっかりと基礎知識を身につけておきましょう。
目次
1損益通算は節税の基本!
損益通算というのは取引で生じた損益を所得から差し引いて計算することを言います。損益計算ができると損失分を所得から差し引いて計算できるので、所得税の金額を差し引くことができ、節税ができるのです。
損益通算をするのはなんらかの投資を行ったときにできるのですが、基本的には株式の投資や不動産投資などの投資を行ったときに支払われる借金の利子や、火災保険の費用、そのほか必要な経費と認められるものを損益通算として所得から差し引くことができますし、投資した結果生じた損失を差し引くことができるので、非常に注目を集めている節税法です。
2仮想通貨って損益通算できるの?
損益通算というのは実は株式や不動産投資などの投資に限られていて、通貨に対する投資を行う場合には損益通算ができないものと定められています。このため、仮想通貨の取引や外貨投資への取引に対して損益通算をすることはできず、仮想通貨の値上がりが大きくなったときに利益確定をして、その後大きな損失を出してしまったときには補填する資金が必要になるので、税金に注意しなければいけません。
3仮想通貨の税金に要注意
仮想通貨は税金の取り扱いに注意が必要で、適切な取り扱いをしなければやがて税金の大きなトラブルを引き起こしうる存在です。仮想通貨の取引を通じて利益が出てきたときには必ず年間の所得を確認し、所得税の計算ができるようにする必要があります。
仮想通貨は購入後ただ保有しているだけであれば税金がかからないのですが、仮想通貨を使って決済を行ったり、仮想通貨を日本円に戻した場合には必ず所得と認定されてしまうので、取り扱いには十分な注意をしなければいけません。仮想通貨の投資を行う場合には利益の大きさに比例して税金の計算の慎重さが求められます。仮想通貨の取引で大きな利益を得た場合には税理士に相談したり、税務署の職員としっかりと連携をして税金の計算をすることが重要です。適切な節税と適切な納税を行い、しっかりと安全な取引を続けるように心がけてください。