勤務医を続けていた医師が独立を考える一番のポイントとして収入があげられるのではないでしょうか。クリニックを開業することで医師の年収を確保することができるのは事実ですが、実際にはどのくらいの年収になるのかあまりはっきりとわからない方もいるかもしれません。一度詳しくご紹介いたします。
目次
1勤務医の年収
平成27年の厚生労働省の行なった統計によると勤務医の平均年収はおよそ1098万円とされています。実際には勤務医としての年収に加え、アルバイト勤務の年収を上乗せすることになるので、この年収のうち何割かはアルバイトで得られる副収入によっているところが多く、実際に勤務医だけで得られる収入というのは1000万円以下になってしまうことがあるのです。
実際の勤務医の年収というのは診療科・年齢・医療環境などによって大きく変動してしまうので、年収の良い環境で働きたいのであれば病院を変えるしかないのが実情でしょう。
2開業医の年収
開業医の年収は勤務医に比べて非常に多く、厚生労働省の調査によると平均年収が2500万円程度だと言われています。勤務医に比べると大幅な年収の増加ができるので、これだけの年収の増加を見込んで多くの医師が開業を希望しているのです。
開業をすることは借金を抱えることにもなるので、どうしてもリスクがつきまとってしまいますが、これだけの年収を確保できるのであれば開業を行うのも決して悪いものではありません。年収の増加を希望しているのであればしっかりと開業を考えてみましょう。
3開業の魅力は時間にもある
開業医の魅力は年収以外にもあります。開業医になると勤務医とは比べものにならないくらい時間の融通が効くようになります。勤務医として働いていると時間の融通というのはなかなか効く物ではなく、自由を代償に医師としての経験を得ているような側面がありました。しかし、これでは医師としての経験を得ることはできても、生きている上で本当にやりたいことを我慢しなければならず、充実した人生とはとてもいう事ができません。
自分の人生を通じてやりたいことや経験したいことを実現するためにも、一度時間について考えてみると良いかもしれません。しっかりと時間を確保して生きて行く事ができるのは非常に大きなメリットです。しっかりと自分の時間を確保しながら医療を提供する人生は医師としてだけでなく、一人の人間としての充実した人生を歩む上で不可欠の要素です。年収と時間、どちらのメリットも手に入れたい方は開業を考えてみましょう。