クリニックを開業する時に注意したいのが、資金調達の方法です。資金の調達法は開業の前も後もしっかりと熟知しておく必要があり、適切な資金獲得法を理解しなければ開業ができなくなってしまったり、開業後に倒産などの憂き目に遭ってしまいます。しっかりと資金調達の基本を理解しておきましょう。
目次
1資金調達は常に必要になる
資金の調達というのは常に気をつけなければいけない重要なポイントです。病院の開業には最大で1億円くらいかかる事があり、クリニックの経営方針や診療科によってはさらに開業後にも資金が必要になる事があります。開業後は勤務医よりも収入が増えるからと思い、経営にあまり気を使わないでいると、せっかく開業をしたのに十分に資金調達ができなくなってしまうとやがてトラブルを経験する原因になってしまいます。
しっかりと開業のメリットを生かす事ができるように、適切な資金調達と経営を行うようにしましょう。
2資金調達のメリットとデメリット
資金調達を考える時にまず考えたいのが銀行からの融資です。銀行からの融資は大きな金額を確保する事ができるというメリットがあるのですが、残念ながら資金調達のハードルが非常に高いというデメリットがあります。資金を確保しようと考える時にまず、事業計画書や趣意書など必要書類を揃えた上で審査を受けることになるのですが、金額によっては保証人や担保が求められるので、注意しなければいけません。
開業後の資金調達で知っておきたいのがファクタリングです。ファクタリングでは開業後に資金調達の必要が出てきた時に役立ちます。開業後にレセプトから請求を行う時にどうしてもタイムラグが出てしまいます。このため、資金の不足に陥りやすいタイミングが出てきた場合にはファクタリングを利用すると資金を獲得する事ができます。手数料を支払う必要があるので、手に入る資金は目減りしてしまいますが、資金が素早く手に入るという点を考慮すると非常に便利な方法です。
3資金獲得に要注意
資金獲得には様々な方法がありますが、やはり一番望ましいのは開業資金以外の資金はむやみに借りない経営です。しっかりと集患を行う事で開業後の経営を安定化させる事ができます。開業後の経営が傾かないようにするためには経営の初期段階に専門家の手を借りるのも一つの手です。経営コンサルタントなどのサポート体制を整えると経営を安定化させたり集患のやり方を知るいいきっかけになります。しっかりと情報を集めて良い経営ができるように心がけましょう。