クリニックにおける事業承継で心掛けておくべき3つのこと


クリニックにおいて事業承継を行う際、経営者はどんなことを心掛けておくべきなのでしょうか?
跡継ぎが決まったからと言って、淡々と事務的に事業承継の手続きを進めるだけでは、そのクリニックは長続きしません。
心掛けておくべきことを事前に把握しておき、確実に項目をクリアしていきましょう。

目次

クリニックにおける事業承継で心掛けておくべきこととは?①早めの計画

クリニックにおける事業承継で心掛けておくべきなのは、何と言っても早めに計画を立てることです。
クリニックの事業承継には、5~10年という歳月を費やすのが一般的と言われているので、早いうちから計画していないとうまく引き継ぎができません。
また経営者1人だけで事業承継を進めていくのは大変な作業のため、必ず企業外の専門家の手を借りるべきでしょう。
生前に遺言書を作成したとしても、それだけでクリニックの事業承継がうまくいくわけではないのです。

クリニックにおける事業承継で心掛けておくべきこととは?②跡継ぎの育成

跡継ぎの育成は、クリニックの事業承継において欠かすことのできない作業です。
“跡継ぎが決定する=事業承継が成功する”ではありません。
跡継ぎに現経営者に近いスキルを習得させるために、さまざまな現場を体験させる必要があります。
また跡継ぎを経営者として相応しい人物に育て上げるには、クリニックにおける業務のスキル以外のスキルも教え込む必要があります。
財務のマネジメントスキルやリスク管理におけるスキル、また従業員を引っ張っていく立場としてリーダシップや優れた人間性も身に付けてもらわなければいけません。
これを考えれば、クリニックの事業承継に平均5~10年はかかるという計算にも頷けるでしょう。

クリニックにおける事業承継で心掛けておくべきこととは?③経験を伝える

クリニックにおける事業承継において、跡継ぎに現経営者の経験を伝えるということはとても重要です。
成功した経験、失敗した経験を跡継ぎに伝え、その上で経営のコツや人脈を広げるコツなどを伝授すれば、説得力が増します。
また伝えた経験は、跡継ぎが不測の事態に直面した際に活かされるかもしれません。
したがって不測の事態が起こった際、経営者としてどのような立ち振る舞いをすべきかとう“信念”のようなものは、必ず跡継ぎに伝えておくべきでしょう。

まとめ

クリニックの事業承継と聞くと、どうしても跡継ぎを決定すること、またはクリニックの財産を引き継ぐことばかりが頭に浮かぶでしょう。
もちろんそれらも重要なことではありますが、跡継ぎの立場になって計画を立て、事業承継を進めていくということはそれ以上に重要です。
跡継ぎにはクリニックの立派な経営者になる使命があり、現経営者には跡継ぎを立派な経営者に育て上げる使命があるのです。


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