医療法人が加入できる生命保険では、保険料のすべてまたは一部を損金算入することができます。
そんな医療法人で勤務する医者にとっても利点のある医療法人の生命保険加入には、一体どんな目的があるのでしょうか？
細かく解説しますので、まだ未加入の医療法人はぜひ参考にしてください。
目次
【医者の保険】医療法人の生命保険加入目的①事業保証
医療法人は、院長の身体に万が一のことがあったとき、事業を続けていくことが困難にならないように、生命保険に加入します。
事業保証を目的に生命保険に加入する場合は、少ない保険料ながら大きな額を保障してくれる定期保険に加入するようにしましょう。
【医者の保険】医療法人の生命保険加入目的②役員や理事の死亡退職金・死亡弔慰金の確保
医療法人は、役員や理事の身体に万が一のことがあったときを考慮し、死亡退職金または死亡弔慰金に充てる資金を確保するために、生命保険に加入します。
この場合も医療法人は、先ほどの事業保障を目的とする場合と同じく定期保険に加入することをおすすめします。
【医者の保険】医療法人の生命保険加入目的③理事の勇退退職慰労金の確保
医療法人は、理事の勇退退職慰労金を確保するために生命保険に加入します。
勇退退職金慰労金の金額は、死亡退職金と同じ式で算出されます。（最終報酬月額×役員としての在任期間×功績倍率+功労加算金）
【医者の保険】医療法人の生命保険加入目的④事業承継、相続対策
医療法人は、事業承継や相続の対策を目的として、生命保険に加入します。
生命保険における“受取人の指定”という機能を利用することで、死亡保険金の受取人を指定できるため、相続財産の分割に大きな効果があります。
受取人に一定の額を渡したり、大きな資産を相続した相続人を受取人にすることで代償資金の準備ができたりと、さまざまな使い方ができます。
【医者の保険】医療法人の生命保険加入目的⑤従業員の福利厚生の充実
医療法人は、従業員の福利厚生を充実させるために、生命保険に加入します。
養老保険などの福利厚生保険に加入すれば、従業員の退職金制度だけでなく、見舞金制度や弔慰金制度も充実させられます。
また従業員の福利厚生を充実させることによって、退職する従業員が増加するリスクを防げます。
まとめ
医療法人は、主に上記の目的で生命保険に加入します。
院長だけでなく、医療法人で勤務する医者にとっても、医療法人の生命保険加入が利点のあるものだと理解していただけたでしょう。
医療法人の経営が困難な状況に陥ったとき、生命保険は必ず救いの手を差し伸べてくれます。
さまざまな商品を比較して、最適な生命保険に加入しましょう。
