クリニックがMS法人を設立することによって、“オフショア投資信託”の活用が可能になります。
オフショア投資信託には高い節税効果も期待されるため、MS法人を設立するのであればぜひ活用を検討しましょう。
では今回は、MS法人でオフショア投資信託を活用することの利点について、具体的に解説します。
目次
MS法人が活用すべき“オフショア投資信託”って?
オフショア投資信託とは、投資信託の規制、税制が緩やかな地域に籍を置く投資信託のことを言います。
投資信託の規制や税制が緩やかな地域は“タックスヘイブン”と呼ばれ、オフショア投資信託では、タックスヘイブンの金融機関を通じ、日本では販売されていない海外の投資信託に投資します。
タックスヘイブンの国には、香港やマカオなどのアジア諸国だけでなく、カリブ海の英領バージン諸島、ケイマン諸島などが挙げられます。
MS法人でオフショア投資信託を活用することの利点①節税効果がある
MS法人でオフショア投資信託を活用することの利点は、なんと言っても節税効果があるという点です。
日本は世界各国の中でも、非常に税金が高額なことで知られています。
したがって日本国内の投資信託などに投資する場合と比べて、タックスヘイブンのオフショア投資信託に投資する方が、税金を大幅に抑えられます。
例えば、MS法人がオフショア投資信託を活用することで、譲渡益への課税が免除されるといった節税効果があります。
MS法人でオフショア投資信託を活用することの利点②安定した資産増が見込める
MS法人でオフショア投資信託を活用することによって、安定した資産増が見込めるという利点も生まれます。
例えば投資信託における信用度が高いことで知られる、香港のオフショア投資信託を活用する場合で考えてみます。
香港のオフショア投資信託は世界中の投資家から信頼を得ているため、投信環境がしっかり整っています。
またライバルの金融機関が多い香港では、利回りが良い、リスクが限定的、手数料が少ないなど、良い条件の投資信託しか生き残りません。
したがってMS法人でオフショア投資信託を活用する場合、そのような好条件の投資信託を選ぶことで、安定して資産を増やすことができます。
まとめ
MS法人でオフショア投資信託を活用することの利点について解説しました。
オフショア投資信託は、日本の投資信託と比べて税金面で優遇されており、また信頼性の高い投資信託にも投資しやすいです。
したがって、事業の1つとして投資を行っているMS法人を持つクリニックは、ぜひ活用を検討しましょう。
またこれからMS法人の設立をしようとするクリニックも、オフショア投資信託という選択肢を覚えておきましょう。