開業医には、早い段階から生命保険に加入する方が多いです。
ただ生命保険に加入する開業医の中には、生命保険に加入する目的を理解していないまま、加入してしまう方が多いことも事実です。
今回は、これから生命保険に加入する開業医に向けて、生命保険に加入する際に知っておくべきことについて解説します。
目次
開業医にとって生命保険は必須である
開業医は、一般的な会社員などと比べて一線を退くのが遅い職業です。
60代、70代になっても、第一線で活躍する開業医は数多く存在します。
したがって開業医の中には、よほどのことがない限り一線を退くことは考えず、生涯開業医としての職務を全うしようと考える方が多くいます。
ただそのような開業医は、得てして自身の死亡リスクについては深く考えません。
つまり生涯開業医として働くのであれば、自身が死亡したときの保険は必要ないと考えてしまう開業医が多いということです。
生涯開業医として働けば、利益を積み重ねることができるため、経営の継続に関しても問題が起きにくいと考えるのは大間違いです。
開業医として職務を負えるまで、クリニックが良い経営状況を保てるという保証はどこにもないためです。
開業医が生命保険に加入する目的を知ろう
開業医が生命保険に加入する大きな目的には、開業医が死亡したときにクリニックを継続して経営させるという目的があります。
開業医が死亡したとき、クリニックの経営状況を圧迫してしまうのは、主にクリニックにおける借入金です。
開業医が生命保険に加入することで、クリニックにおける借入金の返済に充てる資金（医業保証資金）を準備することができます。
先ほど、生涯開業医として働くのであれば、自身が死亡したときの保険は必要ないと考える開業医が多いと解説しました。
ただ開業医には、自身が死亡してもクリニックの経営が継続する状況を整え、従業員を守らなければいけないという義務があります。
したがって、早めに一線を退くのか、生涯開業医として働くのかに関わらず、生命保険には早いうちから加入しておくべきだと言えます。
まとめ
開業医が生命保険に加入する際に知っておくべきことについて解説しましたが、いかがだったでしょうか？
開業医は一線を退くのが遅い職業だとはいえ、生命保険に加入せず退職や死亡までになるべくクリニックの収益を積み重ねようという考え方は、あまりにもリスキーです。
そんなリスクの高い方法を選ばなくても、なるべく早い段階で生命保険に加入すれば、クリニックの経営を継続させ、従業員の生活を守ることができます。
