クリニック経営が赤字にならないようにするためには?


クリニック経営が赤字にならないようにするためには、開業からクリニックの承継に至るまで、クリニック内または開業医の個人資金がどのように動くのかを把握する必要があります。
開業から承継までの資金の流れを事前に理解しておけば、開業医はその資金の流れを考慮して行動することができます。
具体的に解説しましょう。

目次

クリニック経営を赤字にしないための行動①開業前~開業直後の行動

クリニックを開業する場合、ほとんどの方が金融機関から借入を行います。
借入を行う金額はクリニックによって異なりますが、借入を行った直後は、当然手元に多くの資金が存在することになります。
ただその資金は、開業に向けた準備、または設備の導入などであっという間に減っていきます。
また開業した直後は売上が少ないため、ほとんどのクリニックの経営が赤字になります。
もっと言えば、保険診療は請求した2ヶ月後に支払われるため、最低でも開業してから2ヶ月までの間は、一切無駄な資金を使わないように努力しなければいけません。

クリニック経営を赤字にしないための行動②開業から数ヶ月、数年後の行動

開業から数ヶ月経つと、少しずつ患者数が増加し、資金も増加してきます。
また数年経てば、借入金の返済期間が終了することもあり、一気にクリニックは資金を蓄えやすい状況になります。
ただこのタイミングと、開業医の個人資金における出費が多くなるタイミングが重なることがあります。
例えばマイホームを購入したり、子どもが進学したりする場合の出費です。
子どもが医学部に進学するなどの場合、学費は高額になることが予想されるため、この時期までにクリニックの資金を潤沢にしておかなければ、結局赤字になってしまう可能性が高くなります。

クリニック経営を赤字にしないための行動③承継前の行動

子どもの学費の支払いが終わると、またクリニックは資金を蓄えやすい状況になります。
ただ医学部に通う子どもにクリニックを承継する場合、子どもが学校を卒業した数年後には、事業承継を行うための費用が必要になります。
少しでも黒字の状態でクリニックを承継したいのであれば、子どもが学校を卒業してクリニックを承継するまでの間に、できる限り資金を蓄えなければいけません。

まとめ

クリニック経営を赤字にしないための行動について解説しました。
今回の記事を読んでいただければわかるように、クリニックには“資金に余裕がある時期”がほとんどありません。
もちろん、どれほどの支出があっても賄えるほどの売上を誇るクリニックもありますが、そううまくはいかないのが現実です。
開業から承継までの資金の流れを把握し、クリニックの資金と開業医の個人資金のどちらも潤沢にできるように努力してください。


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