一口にクリニックを開業すると言っても、診療科目によってその特徴はさまざまです。
今回は、これから内科を開業する開業医に向けて、内科のクリニックの特徴について解説します。
事前に特徴を知ることで、経営するにあたってどんなところに注力すればいいのかを理解できるでしょう。
目次
内科を開業する前に知っておきたい特徴①競争が激しい
内科のクリニックの大きな特徴として、まず“競争が激しい”ということが挙げられます。
内科のクリニックは全開業医数の約6割を占めており、他のクリニックと差別化を図らなければ、なかなか成功するのは難しいと言えます。
また内科の中でも、消化器内科は特に競争が激しいとされています。
内科を開業する前に知っておきたい特徴②診療圏が狭い
内科のクリニックには、“診療圏が狭い”という特徴もあります。
内科の診療圏は半径1km程度と言われているため、いかにその立地に合った経営戦略を立てられるかが、成功の鍵を握ります。
具体的には、開業する立地の年齢層を事前にリサーチし、年齢層の幅が広ければ、サービスの幅も広げるようにします。
内科を開業する前に知っておきたい特徴③かかりつけ医の性格が強い
内科のクリニックの特徴として、“かかりつけ医の性格が強い”ということも挙げられます。
つまり、かかりつけ医として訪れる患者が多いため、患者の流動性が比較的少ないということです。
したがって、1度リピーターを獲得することができれば、経営をうまく軌道に乗せることができるでしょう。
内科を開業する前に知っておきたい特徴④再診率が高い
内科のクリニックには、“再診率が高い”という特徴もあります。
先ほども解説したように、かかりつけ医としての性格が強いというのも理由の1つですが、もう1つの理由は、生活習慣病の患者が多く訪れるためです。
内科を開業する前に知っておきたい特徴⑤専門化したクリニックが増加している
内科のクリニックは競争が激しいため、近年は内科の中でも、ある特定の分野に特化したクリニックが増加している傾向にあります。
具体的には、冒頭で触れた消化器内科や呼吸器内科、循環器内科や糖尿病内科などが挙げられます。
まとめ
内科を開業する前に知っておくべき特徴をいくつか解説しました。
内科のクリニックの特徴を簡単にまとめると、競争は激しいながらも、1度軌道に乗れば経営の安定化が期待できる診療科目だと言えます。
したがってこれから内科を開業する開業医は、独自の強みを全面に出し、なおかつ初診の患者に評価してもらえるような診療を心掛ける必要があります。