医師を志す方が避けては通れない試験に、医師国家試験が挙げられます。
医師国家試験は、毎年2月中旬頃に実施され、その規定については、医療法の第9~16条に定められています。
今回は、そんな医師国家試験を受けられる年齢について、そして医師国家試験の合格率について解説します。
目次
医師国家試験を受けられる年齢は?
医師国家試験の受験資格は、医療法の第11、12条に定められています。
具体的には、医学部医学科(6年制)の課程を修めて卒業した者や、防衛医科大学校を卒業した者のほか、外国の医学校を卒業した者、または外国で医師免許を得た者であって、前述の2つと同等以上の学力および技術を有し、かつ厚生労働大臣に認められた者などが、医師国家試験を受けられます。
医師国家試験を受けられる年齢に関しては、特に医療法には記載されていないため、上記の要件をクリアしていれば、何歳であっても医師国家試験は受けられるということになります。
医師国家試験の合格率は?
医師国家試験は、年齢に関係なく受けられる試験ですが、合格率は一体どれくらいなのでしょうか?
実は、医師国家試験は、非常に合格率が高い国家試験として有名です。
もちろん、豊富な知識が必要な試験ではありますが、しっかりと医学部等で勉学に励み、試験対策をしていれば、決して合格が困難なわけではありません。
例えば、直近の2019年2月に行われた医師国家試験では、受験した10,146人のうち、9,029人が合格しています。
その合格率は、実に89.0%を誇ります。
また、前年の2018年に至っては、合格率90.1%を記録しており、他の年に行われたものに関しても、ほとんどが90%前後の合格率となっています。
医師国家試験の試験内容は毎回変わる
医師国家試験の試験内容は、当然毎回同じではありません。
例えば、2018年に行われた第112回医師国家試験と比べて、今年行われた第113回医師国家試験の方が、簡単なものから難しいものまで、多彩な難易度の問題が揃っていたとされています。
また、2016年に行われた第110回医師国家試験は、例年よりも難化傾向にあり、専門性や深い知識を求められる問題が見られたため、難しいと感じた受験生が多かったようです。
まとめ
ここまで、医師国家試験を受けられる年齢や、合格率などについて解説してきましたが、いかがでしたか?
医師国家試験は、どれだけ高齢であっても、要件をクリアしていれば受験できるものであり、合格率も非常に高いです。
また、不合格になったとしても、翌年にはまた再受験できるため、気力と体力さえあれば、何歳になってもチャレンジし続けられる試験です。