意外とシビア?医師の退職金事情について解説します


医師という職業は、高収入職業の代表格であり、憧れを持つ方も非常に多いです。
そのため、退職金も多くもらえると思われがちですが、実は意外とシビアな部分もあります。
今回は、そんな医師の退職金事情を中心に詳しく解説しますので、興味のある方はぜひご覧ください。

目次

医師の退職金におけるシビアな部分とは?

医師(勤務医)の退職金における相場は、大体1,000~2,000万円程度とされています。
ただ、医師の平均年収が約1,700万円であることを考えると、この退職金の相場は、決して高くないと言えます。
では、なぜ医師の退職金相場は、平均年収に比べてそれほど高くないのでしょうか?
その原因は、医師の“働き方”にあります。
通常、退職金というものは、勤続年数が長ければ長いほど、高額になっていきます。
ただ、年齢が若い医師は、数年で勤務先が変更になる機会が多く、40代になってようやく、1つのクリニック、病院に腰を落ち着つけることになるというケースも少なくありません。
ここから定年退職となる65歳まで、同じクリニック、病院で働き続けたとしても、勤続年数はおよそ20年となります。
これは、新卒で入社した一般のサラリーマンが、定年退職まで同じ会社で働き続けた場合と比べると、20年以上も少なくなります。
医師の退職金におけるシビアな部分とは、ズバリこの部分のことを指しています。
つまり、若いうちから多忙を極めているにも関わらず、勤務先の変更が多いせいで、システム上なかなか多くの退職金を受け取れなくなっているということです。

医師には定年退職をしないケースも少なくない

医師の中には、なかなか定年退職をしない方も多いです。
例えば、すでに65歳を迎えているにも関わらず、そのクリニックや病院で“非常勤医師”として働き続けるといったケースが、それに該当します。
もちろん、だからと言って退職金がもらえないというわけではありませんが、これも医師における非常にシビアな部分だと言えるでしょう。
このようなケースが多い背景には、医療業界の人手不足があります。
つまり、医師本人は定年を迎えた段階で退職しようとしているにも関わらず、クリニックや病院の慰留を受け、働き方を変えて残る場合がよく見られるということです。

まとめ

ここまで、医師の退職金におけるシビアな部分、そして医師という職業自体のシビアな部分について解説してきました。
医師は年収に比べて退職金の額が少ない職業であるため、若いうちから貯蓄について考えておかなければ、老後の生活が困窮する可能性もあります。
また、クリニックを開業し、退職金を用意できる体制を整えるのも効果的です。


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