MS法人が販売業務を行うにあたって必要な許可とは?


MS法人では、医療法人にはできないさまざまな販売業務を行うことができます。
ただ、たとえあらゆる事業展開が可能なMS法人であっても、それらの業務を行うにはさまざまな許可を取らなければいけません。
では、MS法人が販売業務を行うにあたって必要な許可とは、一体どのようなものなのでしょうか?

目次

MS法人が販売業務を行うにあたって必要な許可とは?①化粧品販売業務の場合

MS法人の業務の一環として、化粧品を製造・販売するという場合は、“化粧品製造販売業許可”、“化粧品製造業許可(一般)”、“化粧品製造業許可(包装・表示・保管区分)”などの許可が必要になります。
また、化粧品の市場流通、輸入を可能にするには、これらの許可を取得するだけでなく、“化粧品製造販売届書”や“化粧品輸入届書”、“外国製品製造業者届”などの提出もしなければいけません。

MS法人が販売業務を行うにあたって必要な許可とは?②医療機器販売業務の場合

MS法人が医療機器の製造・販売を行う場合は、“医療機器製造販売業許可”、“高度管理医療機器等販売業(貸与業)許可”などの許可を取得する必要があります。
また、医療機器の製造・販売・貸与に関しては、その医療機器のクラスによって、必要な許可や手続きが異なるため、どれがどのクラスに該当するのかも、事前に確認しておかなければいけません。

MS法人が販売業務を行うにあたって必要な許可とは?③コンタクトレンズ販売業務の場合

MS法人では、販売業務の一環として、コンタクトレンズを販売することも認められています。
ただ、コンタクトレンズの販売や貸与をするのであれば、“高度管理医療機器等販売業許可(コンタクトレンズ)”を取得する必要があります。
コンタクトレンズは、れっきとした“医療機器”であり、正確には心臓ペースメーカー等と同じ“高度管理医療機器”に分類されます。
また、MS法人でコンタクトレンズの販売を行うためには、適切な実地管理をするために、“営業管理者”を設置しなければいけません。
ちなみに、この営業管理者は、さまざまな要件をクリアしている人物しか務めることができず、コンタクトレンズを販売する営業所に関しても、明るさや清潔感などに関する要件があります。

まとめ

ここまで、MS法人が販売業務を行うにあたって必要な許可とは、一体どんなものなのかについて解説しました。
これからMS法人を設立する医療法人の中には、「MS法人はいろんな事業展開ができて便利」と簡単に考えている方もいるかもしれませんが、実際業務を始めるには、さまざまな許可や手続が必要になります。
そのため、MS法人設立後、すぐ事業展開ができるとは考えないようにしましょう。


この記事に関するお問合わせ

    お名前 *

    メールアドレス *

    メールアドレス(確認用) *

    お問合せ内容 *