婦人科の開業医が自由診療を導入する際に知っておくべきこと


婦人科は、女性の身体を専門的に診る診療科目であり、女性ならではの病気(月経困難症など)はもちろんのこと、更年期における心身の不調などの診察も行います。
では、婦人科の開業医が自由診療を導入する際には、一体どんなことを知っておくべきなのでしょうか?
詳しく解説します。

目次

婦人科の開業医が自由診療を導入する際に知っておくべきこととは?

婦人科の開業医が自由診療を導入する際に知っておくべきこととは、ずばり“どのような診療が自由診療にあたるのか”ということです。
婦人科で行われる診療には、当然他の診療科目と同様に、保険が適用されるものと自由診療になるものが存在するため、これは必ず知っておかなければいけません。

婦人科における自由診療に該当する診療について

① 子宮がん検診
子宮がん検診とは、女性特有のがんである子宮がんのリスク発見を目的とする、検査コースの総称を言います。
具体的には、子宮頸部細胞診、子宮体部細胞診、HPV検査、経膣超音波(エコー)検査などがセットになっているもので、近年受診される女性は増加しています。

② 乳がん検診
乳がん検診とは、乳がんのリスク発見を目的とする検査コースのことを言い、マンモグラフィや乳腺超音波(エコー)検査、乳視触診などを実施します。
また、近年は、“PEM(乳房専用PET)検査”を実施する場合もあります。

③ 不妊治療
不妊治療とは、不妊の原因となっている疾患、身体的異常を改善・治療することを言います。
不妊治療の種類は複数あり、一般不妊治療には、妊娠しやすいと言われる排卵日の2日前から排卵日までに、性交のタイミングを合わせる“タイミング法”や“人工授精”などが挙げられます。
また、その他の不妊治療は“高度生殖医療”と呼ばれるものであり、具体的には“体外受精”、“顕微授精”などが該当します。

④ 卵管鏡下卵管形成術
卵管鏡下卵管形成術とは、卵管が閉塞または狭窄していることで、卵子や精子が卵管を通過することが困難である“卵管性不妊”の女性を対象にした手術のことを言います。
不妊治療の1つとしても数えられ、タイミング法や人工授精による妊娠率を改善させるために行われます。

まとめ

ここまで、婦人科の開業医が自由診療を導入する際に知っておくべき、自由診療の種類について解説しました。
婦人科において、自由診療を導入することは、より多くの女性の悩みや心身の不調の改善に繋がる非常に重要なことです。
ただ、無計画に手広く導入しすぎると、適切な診療ができなくなる可能性があるため、そこはコストや人員とのバランスを考えて導入しましょう。


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