みなさんは、診療圏調査と呼ばれる調査を知っていますか?
開業を考えている医師ならば、誰もが聞いたことのある調査名かもしれませんね。
立地や集患数の把握に繋がるだけでなく、医師のライフプランにも直結してきますから蔑ろにしてはいけません。
今回は、診療圏と医師のライフプランとは?について、解説します。
目次
診療圏が影響するのは経営のみとは限らない
開業の際に、診療圏のリサーチをすることは、大前提になっています。
これはそもそもどのような意味なのかというと、開業するクリニック等に通う患者さんの予想データのことを言います。
経営をする立場としては、多くの患者さんに来て欲しいと思いますよね。
調査は、一般的に不動産会社や専門のコンサルタントに依頼して行ってもらうことが多いのですが、調査後が特に重要になります。
実は、データをただ見ただけでは、本当に良い場所、経営をすることはできません。
データを参考に、どのような経営がベストなのかを考えていく必要があるでしょう。
経営にばかり囚われてしまうと、医師としての本分を果たすことはできませんが、赤字ばかりでは継続できないのも事実ですよね。
しかし、経営以外にも大事な部分を考えるきっかけになることを、聞いたことはありませんか?
結構、こちらの方が大事かもしれません。
診療圏と医師のライフプランの関連性とは?
実は、診療圏と医師のライフプランとは密接な関係があります。
確かに、ビジネス的な視点から、診療だけでなく経営に携わっている医師もいますよね。
職業的な特徴や経営の視点に限らず、お金がある、事業が繁盛しているというのは、日常生活を送る上では大きなポイントになりますよね。
しかし、ほとんどの医師が利益目的で開業をしているという訳ではありません。
社会的な使命感のように、地域医療の貢献を目的としている人もいますから、開業の考え方、きっかけはそれぞれになるでしょう。
そして、診療圏を検討するということは、その医師のライフプランにも関わり、その場所でどう仕事をするのか、生きるのかという部分に繋がってきます。
従って、自分がどのような医師になりたいのか、将来の自分のイメージを持つことも大切になりますよね。
ですので、単純に集患の視点で考えるだけでなく、自分の在り方も考えながら選択して下さい。
意外と診療圏の選択は、経営以外の部分にヒントがあるかもしれませんよ。
まとめ
今回は、診療圏と医師のライフプランとは、をテーマに解説しました。
経営の状況は何より大切ですが、すぐに移転を繰り返すような資金を持っている医師は少ないですよね。
基本的には、長く地域と付き合っていく形になりますから、当然自分のライフプラン、ライフスタイルにも関わってきます。
経営面も大事ですが、気持ちよく仕事ができる環境を探すという視点も同じくらい大切にしてあげて下さい。