みなさんは、2019年4月から年次有給休暇の取得が義務化されたことを知っているでしょうか?
巷で言うところの「働き方改革」による影響ですよね。
ですが、現在のクリニックの運営状況だと、気軽に有給を取られると困るという医師がいるのも現実です。
このような状況下では、どう対応すべきでしょうか?
目次
クリニックで可能な有給取得対応~①勤務表作成の際に事前に申請してもらう~
まず、クリニックで対応できそうな有給取得対応には、勤務表を作成する前に、必要な人に事前に申請をしてもらうという形になります。
早い段階だと、休みが必要か判断できないという人もいますよね。
ですが、この方法にはあるメリットがあります。
それは、勤務表を作成する段階で申請してもらうことで、シフト上に不具合が生じるのを防げることです。
経営者である医師やスタッフの多くは、急な事情に対応しなければならない状況をなるべくなら避けたいですよね。
急病等仕方がない事情ならば別ですが、ギリギリの人員で回している職場であるほど、急に有給を取られると困ってしまう時もあるでしょう。
事前に把握しておくことで、人員の配置問題をクリアできますし、余計なストレスを回避することができます。
クリニックで可能な有給取得対応~②計画的付与を活用する~
もう一つは、クリニックが年次有給休暇を取る日を割り当てることができる、「計画的付与」という方法があります。
これは、所謂勤務表を組む段階で、クリニック側が指定日を采配できることになる方法です。この方法だと、スタッフが焦って取らないといけないという状況を回避できるでしょう。
ですが、実施するには、医師が勝手に行ってはいけません。
事前にスタッフさんと労使契約を結んだり、就業規則に規定をしたりと事前準備が必要になる方法だと思って下さい。
また、全ての年次有給休暇に対応できるわけでなく、一部の日数はスタッフさんが自由に決められるように残しておく必要があります。
手間はかかりますが、確実に消化できる方法ではありますので、もしかすると利用している医師も多いかもしれません。
これらの方法はあくまで一例ですが、忙しい環境であってもきちんと取得に繋げられそうですよね。
きちんと有給が取得できることは、労働者の権利になります。
スタッフさんと相談をしながら、お互いに納得のいく方法で運営をしていきましょう。
参考URLメドピアクリニックサポート
(https://clinic.medpeer.jp/articles/23)
まとめ
今回は、クリニックでの有給取得の方法について、2つご紹介しました。
クリニックでの有給取得は難しいと言われていましたが、その状況を変えなければいけません。
また、人員面の問題が顕著な場合は、有給取得と同時に、スタッフ増員を視野に入れた運営を視野に入れるようにするべきです。
今回取り上げた方法を参考にして、しっかりとスタッフが休める環境を整えましょう。