勤務医と開業医の働き方の格差


突然ですが、勤務医と開業医、どちらの働き方がいいなと思いますか?
診療科にもよりますが、自分の時間が確保できるのは開業医だと言われますよね。
その一方で、勤務医だと忙殺される、といったイメージがあると思います。
なぜ、勤務医にはこのようなイメージがあるのでしょうか?
今回は、その背景に迫ります。

目次

勤務医と開業医の現実~働き方の格差はココにある~

勤務医と開業医、この働き方は医師の中でもよく比較されます。
ですが、勤務医が忙しいというイメージは、いつの時代においても定着していますよね。
働き方に格差があるのは、待遇が関係しているでしょう。

勤務医の場合は、開業医とは違って、時間外での診察等の業務が多いです。
単純な業務量で比較すると、開業医と同じこともありますが、長時間働いたからといって振替で休みが確保できるわけでもありません。
人員の関係によっては、働きっぱなしという人もいるでしょう。

つまり、業務の時間や責任の重さの割に合わないというのが、両者の格差の一因になっているのです。
このような事情を知ると、開業医の働き方がいいなと思う医師がいることにも納得できますよね。
良い待遇があるかどうかは、モチベーションにも関わります。
医師としての使命を果たすにしても、心身疲弊状態では難しいですよね。

勤務医と開業医の患者に関わる事情

先程は、待遇面から勤務医と開業医の違いを解説しましたが、患者さんの問題も要因になっているのです。
例えば、みなさんの場合、大きな病院に受診しに行くのはどんな状態や症状になってからでしょうか?
大きな病気が発覚した、大きな病院でないと治療できない場合になりますよね。

しかし、患者さんの中には、大きな病院で見てもらった方が安心できるという人がいます。
つまり、本来ならば近隣のクリニック等で問題ない症状でも、大きな病院に足を運んでしまう人が一定数いると思って下さい。

どんな症状であっても、患者さんは患者さんです。
しかし、勤務医にとっては、かかりつけ医のところで対応してもらえると助かるのに、と考えてしまう人も少なくありません。
忙しい背景には、このような患者のニーズも関わっています。

開業医だからと言って、全く忙しくないわけではありません。
ですが、忙殺されやすい理由には、今回のような事情が関わっていることも知っておいて下さい。

参考URL毎日新聞
(https://mainichi.jp/articles/20190329/ddm/005/070/114000c)

まとめ

勤務医と開業医には、昔から働き方にちょっとした格差がありました。
しかし、近年は医師にも働き方改革や労務管理の徹底がされるようになり、状況が変わってきているでしょう。
ですが、まだまだ収入や待遇等の面から、違いがあることに変わりありません。
勤務医を視野に入れている人は、「忙しい」だけでなく、その背景も全て知った上で、自分に合った病院を探すようにしたいですね。


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