開業医の節税には、MS法人を活用する方法があります。
幅広い事業展開を考えている医師にとっては、ニーズを叶えつつ、節税もできて一石二鳥ですよね。
一時期は、設立がブームとなったことを覚えている人もいるでしょう。
しかし、昨今はMS法人化することで節税する手法は主流でなくなっています。
一体、なぜでしょうか?
目次
MS法人化するメリットが節税の大きな影に
MS法人化することは、開業医にとって節税面も含めて美味しい手法ではありますが、やり方を間違えると大変なことになってしまいます。
この手法を利用する事の最大のメリットは、所得を分散できることにありますよね。
これは、収益等にかかる課税を少なくすることができると、評判の高い手法だったでしょう。
今でも、経営上有効に活用している医師もいますよね。
ですが、近年主流化していない理由には、この手法をやりすぎてしまったことが関係しています。
確かに、所得を分散させることで課税面のメリットが受けられますが、必要以上に分散するような動きがある場合はどうでしょうか?
一見、課税面で大きなメリットに繋がりますよね。
ここが、大きな問題に発展しているのです。
有効な手法だからと言ってあまりにもやりすぎると、税務調査等から不審な目で見られてしまうのです。
不正をしていると思われてしまうのは、しっかりと手続きしている人にとっては心外ですよね。
しかし、このようなメリットを悪用してしまう人もいますから、簡単に行うことが難しくなっている状況だと思って下さい。
真面目に取り組んでいる人でも、不正の温床として見られてしまうのは嫌ですよね。
税務調査も厳しくなっている傾向がありますから、主流の方法とは言えない事情に多くの医師は理解できるでしょう。
MS法人化をするよりも、生命保険等の節税対策の方のメリットが大きい
一時期ブームとなったMS法人化ですが、最近はそれよりも生命保険等の控除を利用した節税の方が安心かつ確実な方法になっています。
法人を利用して節税するよりは、お得感が少なくなってしまうかもしれませんが、不正の疑いの目をかけられることはなくなりますよね。
誰でもできる方法だからこそ、長年利用されていると思って下さい。
時代によって多様な節税方法が登場しますが、意外と安心できる方法は原点にあるのかもしれませんね。
参考URLみかづきナビ
(http://www.mikazuki-navi.jp/blog/ms%E6%B3%95%E4%BA%BA%E3%81%AF%E3%82%82%E3%81%AF%E3%82%84%E6%99%82%E4%BB%A3%E9%81%85%E3%82%8C%EF%BC%9F%E3%81%9D%E3%81%AE%E5%95%8F%E9%A1%8C%E7%82%B9%E3%81%A8%E8%A7%A3%E6%B1%BA%E6%96%B9%E6%B3%95/)
まとめ
MS法人化が主流の節税方法でない理由について、ご理解頂けましたか?
「MS法人化すると節税ができる!」この文言はとても魅力的ですが、多くの人が利用し、この手法を活用したことにより、監視の目が厳しくなっていることも事実です。
これは、活用している人が多い分、不正の疑いが多く発生していることを表しているでしょう。
今でも有効な方法ではありますが、段々とチェックが厳しくなってきていることは忘れないで下さい。