開業医となることで想定されるリスクには、予想できないこともありますよね。
例えば、自然災害や事故により、クリニックの経営ができない状態になってしまうことです。
このような状況の時、みなさんはどう対応をしますか?
近年は自然災害による影響が増えていますので、いざという時のために、どう立ち振る舞えばいいか知っておきましょう。
目次
開業医に降りかかる自然災害によるリスクとは?
開業医の経営と自然災害は、一見関係ないように思えますよね。
しかし、これは開業医、クリニック全体の経営、収入に関わるリスクを秘めているのです。
例えば、近年発生数の多いゲリラ豪雨を採り上げましょう。
ゲリラ豪雨の場合、クリニックの立地によっては建物内に浸水したり、雨漏りしたり等の被害が出てしまいますよね。
そのような被害が出てしまうと、スタッフ総出で建物内部の掃除や修繕を行わなければなりません。
また、あまりにも浸水がひどい状況の場合は、治療や診察に必要な機械が壊れてしまう可能性があります。
このように、状況によっては休診にせざるを得なくなり、収入が途切れてしまうことが想定できるでしょう。
収入面のリスクは、経営状態が悪いといった戦略的な側面だけではありません。
やむを得ない事情でなってしまう場合もあるのです。
これは、現在のコロナの状況にも言えることですよね。
自然災害の被害に関しては、案外自分たちは大丈夫だと思いがちですから、対策が手打ちになってしまうのです。
状態の回復のために開業医を悩ませるリスク
さらに開業医には収入面のリスクだけでなく、原状回復ができるまで悩ましい状況が続きます。
例えば、建物に影響があった場合は、加入している火災保険で対応することになりますよね。
しかし、損害が大きかった場合は、保険で必要な修繕費がカバーできない可能性が考えられるでしょう。
また、テナントのような場合は、診療再開のタイミングを開業医自身が選ぶことはできません。
建物を管理している側の都合で物事は動いていきますから、早期復帰が難しい場合もあるでしょう。
そうなると、修繕等にかかる費用だけでなく、その間のスタッフさんの給料をどうするのかという問題が発生しますよね。
いくら経営状態が良いクリニックであっても、突発的な事情に対応できるとは言えません。
今回のコロナように、緊急対応が必要な時の方針はしっかりと考えておきましょう。
まとめ
開業医に起こり得る収入リスクは、経営が良くないから発生する訳ではありません。
どんなに経営が順調であっても、突発的な事象で悩んでしまうことはあり得るのです。
特に、クリニックの建物を購入したのでなく、賃貸の場合は自分の裁量で判断することが難しい場面が多いですよね。
診療再開までに、経営面や修繕面のカバーをどうすべきか、リスクヘッジとして検討しておきましょう。