近年は、ms法人がトンネル会社になっていないか、規制強化を図っている傾向があります。
しかし、疑惑が懸念されている理由は、業務上の取引にもあると言われています。
一般的な会社では、取引の関係性について明確にしていますよね。
なぜ、医療業界では不透明な部分があるのでしょうか?
目次
ms法人の役割から考える規制強化の背景
医療法人化した場合、これは一般の会社とは経営目的が違いますから、その組織ではできる業務が限定されてしまいます。
その中には、医療法人では業務としてできない内容もあり、組織1つで全ての業務ができないことがあるのです。
その意味で別の組織となるのが、ms法人になりますよね。
同じ敷地内で行っている業務でも、ms法人が関わっている物はたくさんあります。
例えば、シーツ等のクリーニング業務や売店の管理、病院で使用する医薬品の購入等が挙げられるでしょう。
これらは、医療法人ではできない営利目的の業務になりますから、患者さんが快適に過ごす環境が整っているのはms法人のサポートのおかげなのです。
ある意味では、医療法人とms法人は、協力し合っていることが分かりますよね。
ですが、ここまでを見ると、なぜms法人に対して規制強化がされる傾向が強まっているのか、原因が分からない人が多いでしょう。
やり取りとして、悪質なことをしている感じではありませんよね。
しかし、この両者の関係性にグレーゾーン的なやり取りがあることを知っているでしょうか?
そのような取引が見られたことから、不安を排除するために規制強化に繋がっている背景があるのです。
ms法人の規制強化は業務の透明化を目指すため
私たちは、規制強化と聞くと、悪質な行動が多いことを防ぐために行われている措置だと思ってしまいますよね。
しかし、ms法人の規制強化の場合は違います。
これは、業務の透明性を確保するために、必要なことなのです。
先程も少し触れましたが、医療法人との取引の際に、不明確な関係性でやり取りをしている場合があります。
そこが明確になり、正式な取引だということが分かれば、誤解することはありませんよね。
このことは、ms法人だけでなく、取引先の医療法人との関係性をクリーンにするためにも大切なことが理解できるでしょう。
医療業界に関わらず、一般的な企業の取引でも不正があることは、イメージダウンにつながってしまいます。
公正さを守るという意味では、規制強化が求められる事情にも納得できる部分があるでしょう。
まとめ
今回は、ms法人における規制強化の背景についてお話ししました。
ほとんどの法人はきちんとした取引を行っていますが、中には取引の関係性が不透明な形のやり取りがあります。
それが、不正や利益相反といった疑惑に結び付く可能性があるため、管理する側としては厳しい目を持たなければなりません。
疑われないためには、業務や取引上の関係性を明確にして記録しておくこと、これに尽きるでしょう。
