クリニックの経営は当然、黒字になると良いと思っていませんか?
実は、黒字でも経営が悪化してしまうことがあるのです。
経営状態の良し悪しは、赤字だけで判断してはいけません。
今回は、クリニック開業に関する豆知識として、黒字倒産回避のための開業手順をご紹介しましょう。
目次
クリニック開業前にできる黒字倒産回避のための開業手順はどこか?
クリニック開業前に黒字倒産を回避できるポイントは、開業手順のちょっとした部分にあります。
そのポイントとは、資金準備のタイミングです。
資金準備の時は、どの程度融資が受けられると開業ができるのかを、優先して考えてしまいがちですよね。
しかし、大切なのは融資が受けられるかどうかでないことに、みなさんならば気付けるでしょう。
重視すべきは、お金の流れです。
融資を受けたとしても、実際に経営を始めた時に返済ができるか、利益を残していけるかが不安定では、成功したとは言えません。
また、不測の事態によって休業するような状態になってしまった時は、そもそもの収入がなくなってしまいます。
そのような時でも、お金の流れがストップしないように調整しておかないと、黒字であってもすぐに苦しくなってしまいますよね。
ちょっとしたことでも、黒字倒産のきっかけになってしまうのです。
回避するためには、開業前にお金の流れがストップするような動きになっていないかどうかを、念入りに確認しておきましょう。
クリニック開業はセオリー通りの手順を行うのが吉
クリニック開業を成功させたいと思うあまり、イレギュラーな手順で進めていってしまう医師も少なくありません。
ですが、無事開業後も軌道に乗れている医師からすると、セオリー通りの行動を取ることが成功への近道なのです。
大まかな流れを、今一度おさらいしてみましょう。
・物件や場所の選定
・自己資金、融資の準備
・クリニック内装の準備
・医療機器の購入の検討
上記は、大まかな手順になります。
コンサルタントを利用した場合であっても、この流れは開業までのベストな形になりますから、ベースになると考えて下さい。
ある程度経営に慣れている人ならば問題ありませんが、ほとんどは素人からのスタートですよね。
不慣れなことをしてしまうと、黒字倒産を招いてしまう恐れも出てくるでしょう。
困った時は、まず基本に立ち返る。
このことを、開業が無事に済んでからも忘れないで下さい。
まとめ
クリニック開業において黒字倒産を回避するためには、セオリー通りの手順が大切です。
開業前のお金の流れをきちんと勉強しておくと、黒字であっても流れが停滞している部分を発見することができます。
誰でも赤字ならばはっきり分かりますが、黒字状態で問題点を見抜くのは難しいですよね。
開業前の段階から既に、経営が始まっていることを肝に銘じておきましょう。
