これから開業医がオンライン診療で失敗しないための経営ポイント


コロナ禍という状況下にありながら、今後も開業医として時代とタイアップしつつ、地域医療に貢献したいと考えている医師が大勢います。
それには、オンライン診療も視野に入ってくるでしょう。
開業医が、オンライン診療で失敗しないために気をつけることは何でしょうか?
ここでは、経営上のポイントについてお話しします。

目次

開業医がオンライン診療で失敗してしまう考え方とは?

オンライン診療は、感染拡大のリスクを小さくするためにできる方法です。
これから開業医を目指している医師にとっても、重要度の高い内容になりますから、失敗できないと思っている人は多いでしょう。
しかし、オンライン診療をメインにしても、上手くいかない事例があるのです。
一体、なぜなのでしょうか?

その理由は簡単です。
オンライン診療自体で発生する診療報酬は、通常時の設定と比べるとそこまで高くありません。
要するに、同じ患者数をこなしたとしても、手元に入ってくるお金に大きな違いがあるのです。
そのため、オンライン診療をメインにしたとしても、経営上成り立つかというと疑問が生じるのは当然のことでしょう。

確かに、現在の状況で経営を続けていくためには画期的な方法になります。
ですが、経営全体から見ると、こればかりに頼っているのは好ましいことでないことは明らかでしょう。
従って、オンラインで頑張ると意気込んでいる開業医は、経営的に危ういと考えて下さい。

開業医が失敗しないために必要な思考

上記を踏まえた上で、開業医がオンライン診療で失敗しないために大切なことは、外来診療にも従来通り力を入れることです。
外来診療は、開業医にとって経営の基本となります。
この部分を疎かにしてしまっては、経営が成り立たちません。

基本的にオンライン診療での対応が可能なのは、花粉症等、詳しい診察が必要なくても受診ができるケースです。
何かしらの病気を抱えていたり、突発的な症状にきちんと対応したりするには、不向きな診察方法になりますよね。
ですので、外来で地道に利用者を固めていくのが、一番の近道になるでしょう。
オンライン診療は、あくまでも補助、サブ的な要素だと考えるべきです。

経営には正解がありませんが、あまり道をそれてしまっては失敗してしまいます。
「堅実に」というのは、どこの世界でも共通点になるでしょう。

まとめ

これから開業医になる医師がオンライン診療で失敗しないための経営ポイントは、案外簡単でしたよね。
今年度は診療報酬の緩和がなされ、オンライン診療での診療報酬の設定が見直されたのは事実です。
しかし、従来の外来診療と比べると、やはり明らかな差がありますよね。
こんな時だからこそ、セオリー通りの経営は難しいと思いますが、横道にそれ過ぎても大変なことは理解しておくべきです。


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