フリーランス医師が年収以上に注意すべきこと~専門資格維持の問題~


フリーランス医師の働き方は、ライフスタイルに合わせることができ、融通が利きやすいのが特長です。
ですが、メリットばかりではありません。
自分の働き方によっては、業務上必要となる専門医の資格維持が危うい状態になるからです。
今回は、フリーランス医師が年収以上に注意すべき、資格維持の事情についてご説明しましょう。

目次

フリーランス医師は年収よりも資格維持に努めなければならない

フリーランス医師の場合、時給等での計算で収入を得ていきますが、年収は一定額確保しやすい特徴があります。
お金の面での不安を抱えている人にとっては、助かる情報ですよね。
しかし、それ以上に深刻に考えなければならないのは、自分の医療資格の維持です。

一般の人からすると、医師免許は一回取得すればいつでも仕事ができると思いますよね。
ですが、診療科や専門分野の中には、一定時間の業務に常に関わっていなければ、学会からの退会が命じられてしまうことがあるのです。
これは、一般の仕事からすると驚きの事実でしょう。

フリーランスという働き方は自由度が高い反面、手術等の臨床経験が詰めなくなってしまう可能性があります。
これは、常勤の医師だと問題にならない部分ですよね。
そのため、診療科や専門性の特性によっては、フリーランス医師であっても最低限のラインを確保しなければなりません。
医師特有の事情ではありますが、業務に支障が出てしまっては本末転倒です。

フリーランス医師は年収と資格どちらを優先すべきか?

上記のような事情を抱えているフリーランス医師の場合、年収よりも資格維持や学会への参加の優先度が高くなります。
そうなると、学会の開催時期は仕事を休む場合も出てくるでしょう。
その結果、学会が開催された月だけ、収入面が少なくなってしまうこともあります。
極端な話ですが、この問題は年収にも反映されてくるのです。

医療資格の内容によっては、それがなくても業務に支障がないと考える医師もいるでしょう。
医療資格の取捨選択は、みなさん自身で判断するしかありません。
難しいところではありますが、自分の業務での重要度や働き方から考えるようにしましょう。

このような話を知ると、「フリーランス医師は自由だ」というイメージが、違って見えてくるかもしれません。
自由は自由でも、熟考を重ねて得た自由なのです。

まとめ

フリーランス医師は、年収のメリットに注目されがちです。
ですが、勤務形態や診療科の専門性等の事情から、必要最低限の働き方が求められることがあるのです。
このことは、医師の経験を積むといった意味でも必要なことですが、自由な働き方とは正反対になりますよね。
譲れないポイントだけでなく、どこを妥協して働くのか、このような視点がフリーランスの働き方には求められるでしょう。


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