【2021年版】医者が開業までに準備すべき運転資金


医者が無事に開業できるかどうか、それは開業資金にかかっています。
ですが、どのくらい準備すると良いかは、診療科や個人の資金力によって異なります。
特に、開業後の経営に関わる運転資金は、どのくらい準備すべきでしょうか?
今回は、運転資金の考え方についてご説明します。

目次

医者が開業前に勘違いしやすい運転資金の予測

医者が開業にこぎ着けたとしても、その後に運転資金の問題が発生することが多々あります。
このような困難が開業後に生じてしまうのは、運転資金の認識の甘さにあります。
開業に向けてお金を確保しようとする医者の中には、とりあえず2~3か月分経営が維持できる金額があれば良いと思いがちです。

ここが、大きな間違いなのです。
これはクリニック経営に限らず、様々なお店においても勘違いされやすい項目ですから、認識を改めなければなりません。
特に、クリニックの場合は、実際に収益が手に入るまでにタイムラグが生じます。
そのため、患者から支払いがあった時点で、すぐに経営に回せるとは言えません。

さらに、開業したら必ず患者が来るとも限りません。
収益を得る以前に、「どうすれば患者が来るのか?」、集患を見直すことも考えられるのです。
これらの現実を考えると、たった2~3か月分の運転資金では経営が回りません。

従って、可能ならばより高額な運転資金を準備しておく必要があるのです。

医者が開業前に準備すべき運転資金の考え方は?

医者が開業前に準備すべき運転資金の目安は、約半年~1年の経営が成り立つくらいの金額になります。
具体的な金額は、開業施設やクリニックの規模、人件費等によって左右されます。
しかし、このくらいの金額が確保できているならば、開業初期の経営状態が不安定でも継続していくことが可能です。

そこで大切になるのは、流動する費用でなく、固定費になります。
例えば、テナントを借りて開業する場合は、毎月の家賃が決まっています。
それを運転資金に必要な金額として、予め数に入れておくのです。
その他の項目の費用も、固定しているものがある場合はどんどん金額に入れていくようにして下さい。

ある程度の額面が出てくると、それが1カ月の経営で最低限必要な金額になりますから、不足がなくなります。
運転資金と言っても、目標が定まっていなければ準備することはできません。
目標設定が有耶無耶なまま、ダラダラと準備するよりは、確実に資金準備ができるはずです。

まとめ

今回は、医者が開業までに準備すべき運転資金の考え方をご説明しました。
医者が勘違いする原因は、収益が入るタイミングと集患実態を把握できていないところにあります。
これらは、実際の経営状況や資金のやり繰りを正しく知ることで解決できますから、先輩方や専門家の話にきちんと耳を傾けるべきです。
1年耐えられる運転資金を準備しておくと、予期せぬ事態にも対応できますので、リスク回避策としても重視して下さい。


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