医院開業におけるコンサルティング会社との付き合い方


医院の開業で、コンサルティング会社と連携する医師は珍しくありません。
確かに、専門家のアドバイスが受けられるのは心強いです。
とはいえ、どこまで相談しても良いのか、その匙加減で悩んでいる医師も多いのです。
コンサルティング会社との距離感は、どのくらいがベストなのでしょうか?

目次

医院開業のコンサルティング会社に求められるのはアドバイス

医院開業時にコンサルティング会社を利用すると、「お金を払っているから」ということで元を取らなければと考えがちです。
それゆえに、何でも質問をしたり、困った時の支えにしたりする医師が多いのです。
しかし、これではコンサルティング会社を活用しているとは言えません。

なぜならば、経営上の具体的な意思決定まで、コンサルティング会社に委ねてしまっている可能性があるからです。
コンサルティング会社ができるのは、あくまでも開業やその後の経営のアドバイスに留まります。
ですので、どのプランで経営を進めていくのか、最終的な判断は医師がしなければなりません。

それができないとなると、コンサルティング会社に依存してしまっていることになるのです。
これは、実際の経営を始めた時にも影響してきます。

経営判断は、クリニックの経営者である医師が行うはずなのに、それができていないと周囲のスタッフから不安が出てきます。
仮に運営上問題がない場合でも、重要な判断を丸投げしている経営者として信頼を失いかねません。
信頼できる、相性の良い人に出会い相談しやすいのは、非常に良いことです。
ですが、距離感が近すぎると、周囲の目が変わることもありますから、頼りっぱなしの印象だけは避けなければなりません。

医院開業全体を通してのコンサルティング会社との付き合い方

医院開業を通して、コンサルティング会社は医師のアドバイザーであるという意識を忘れないで下さい。
仕事上の信頼関係は、仲良しだから成立するものではありません。
時に指摘をすることも、大切なことになるのです。

そのため、具体案をアドバイスしてもらう関係として考えると、医師が判断を丸投げしてしまうことを回避できます。
距離感の調整は難しいと思われがちですが、コンサルティング会社に仕事以上の内容を求めないことで解決できます。
この視点で考えると、「最終的な判断ができない医師」という印象は持たれません。

まとめ

医院開業の準備段階で信頼できるコンサルティング会社に巡り合えると、気軽に質問してしまうようになります。
向こうも仕事ですから、必要な内容に応じては適宜アドバイスをしてくれるのは間違いありません。
ですが、経営判断を委ねてしまうような付き合い方をすると、コンサルティングの趣旨からは外れてしまいます。
頼れる相手であっても、一般的な人間関係と同様に適度な距離感を保つように心掛けるべきです。


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