医院の開業を調剤薬局コンサルに支援してもらう場合の注意点


開業コンサルの種類は、多岐に渡ります。
その中には、調剤薬局企業も参入しています。
医院の開業を調剤薬局コンサルに支援してもらう場合、業界に精通しているからと言って安心してはいけません。
他のコンサルとは違った特徴があるのです。
今回は、利用時の注意点を解説しましょう。

目次

医院開業を調剤薬局コンサルが支援する意味とは?

医院開業を調剤薬局コンサルに支援してもらう際の1つ目の注意点は、薬局の利益が付きまとうことです。
他のコンサルとは違い、薬局の視点からの経営も含めて動いていくことになります。
従来から、医院と薬局は医療業界にとって、切っても切り離せない存在です。

そのような関係性から、開業するなら薬局もセットで考えるという視点が主流になっているのです。
もちろん、医師のニーズによっては、必ずしもそうなるとは言えません。
しかしながら、薬局とセットで開業を進めていく視点が根強く残っていますから、院内処方で経営を検討している医師には不向きかもしれません。

このようなコンサルの行動は、調剤薬局の利益に直結することが由来になっています。
支援した医院の経営が成功した場合、その恩恵を調剤薬局でも享受することができるのです。
つまり、医院とコンサルの両者にとって、Win-Winの関係が生まれます。

調剤薬局コンサルの行動原理を知らなければ、薬局が自分の医院にとって必要な存在なのかどうかの判断ができません。

医院開業を支援する場合、調剤薬局が選べない

医院開業を調剤薬局コンサルに支援してもらう際の2つ目の注意点は、医師自らが調剤薬局を選べないことです。
医師によっては、勤務医時代に懇意にしていた調剤薬局の企業と一緒に経営を考えたいと思う人もいます。
ですが、コンサルを調剤薬局に依頼してしまうと、他者から選ぶことができません。

依頼したコンサルが運営している調剤薬局企業の店舗化を勧めらるのです。
薬局の選択肢が全くないことになりますので、窮屈に感じてしまう医師もいるはずです。
とはいえ、このような事情は調剤薬局コンサルに限って行われる話ではありません。

他のコンサルであっても、密接な繋がりのある調剤薬局がある場合は、そこをゴリ押しされる可能性があります。
それゆえ、蓋を開けたら選択肢がなかったという先輩方も多いのです。
依頼できるコンサルは複数ありますが、それぞれに突出した特徴が必ずあります。
そこを事前に把握してから、依頼先を選ぶようにして下さい。

まとめ

医院の開業を調剤薬局コンサルに支援してもらう場合、「薬局」に関する裁量はほとんどありません。
調剤薬局を運営しているのは企業ですから、医院の開業によって利益が得られることを当然狙っています。
さらに、自社薬局の利益増加のために、薬局の選択肢を設けないことも珍しくありません。
コンサル業としてのアドバイスが得られる一方で、薬局ありきの動きになることを頭に入れておきましょう。


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