クリニックを開業する際、院長はさまざまな施策を考案しなければいけません。
その1つが“内覧会”であり、こちらは開業後の集患をスムーズに行うための重要なイベントになります。
本記事では、クリニックの内覧会における概要と、実施する上での注意点を解説します。
目次
クリニックの内覧会の概要
正式な開業の前、あるいは開業直後、地域住民の方に対し、クリニックの存在や設備、従業員について知ってもらうためのイベントを“内覧会”といいます。
クリニックを含む医療機関は、法律の規制により自由に広告宣伝をすることができません。
しかし、内覧会を実施すれば、効果的にクリニックをPRすることができます。
その他、実際に訪れた方だけでなく、口コミを広めてもらうことで、開業直後から多くの方を集患のターゲットにできるところも、内覧会の魅力です。
内覧会では従業員や応援スタッフの服装に注意
クリニックの内覧会では、訪れた地域住民の方と直接触れ合ったり、診療内容や導入設備について説明したりと、さまざまなことを行います。
よって、ある程度まとまった人員を確保しなければいけません。
このとき、関係各社の応援スタッフが駆けつけてくれることもありますが、内覧会を運営する従業員や応援スタッフには、目立ちにくい私服を着用してもらいましょう。
スーツを着用した従業員が院内を闊歩していると、地域住民の方が気軽に見学できないため、注意してください。
地域住民に対する失礼な行為もNG
クリニックの内覧会では、訪れた地域住民の方が、院長に対して開業祝いの品を持参してくれることもあります。
もちろん、こちらを受け取ることに関しては問題ないのですが、従業員が「後で院長に渡しておきます」と預かるのは良くありません。
その場で院長が直接受け取り、感謝の気持ちを伝えなければ、良くない印象を与えてしまうおそれがあります。
その他、クリニックの内覧会では、終了時間間近の片付けにも注意しなければいけません。
たとえ、内覧会の終了まで残りわずかになったとしても、来訪者に見えるところで片付けを始めてしまうのは失礼にあたります。
まずは、来訪者の目に付きにくいところから片付けられるよう、事前に手順を決定しておかなければいけません。
まとめ
広告宣伝の規制が厳しいクリニックにとって、内覧会はとても重要なイベントです。
しかし、事前に対策を立て、来訪者にきちんと対応しなければ、逆にネガティブキャンペーンとなってしまうことも考えられるため、注意してください。
もちろん、対策については、従業員や応援スタッフ全員に周知しておくことも忘れないようにしましょう。