クリニックの中には、弁護士と契約してトラブルに備えている所も少なくありません。
クリニックでは、労使間トラブルや医療過誤、医療費未払いなど様々なトラブルが起こる可能性があるので、弁護士と契約して備えておかなければならないのです。
優秀な弁護士を見つけるポイントについて、解説します。
目次
クリニックの弁護士を必要とするトラブル
そもそも、クリニックで弁護士を必要とするようなトラブルが起こるのかと思っている人もいるでしょう。
クリニックで、弁護士を必要とするどのようなトラブルが起こるのか、紹介します。
まず起こり得るのが、スタッフとの間のトラブルです。
医療現場は多くのスタッフが働きますが、そのスタッフ間、あるいは医師とスタッフとの間でパワハラ等のハラスメントや、残業代未払い等のトラブルが起こるのです。
特に、やる気のないスタッフや患者さんに横柄な態度をとるスタッフなどがいると、解雇したいと思うでしょう。
しかし、労働契約法ではそのような理由での解雇を認めていません。
そのせいで、不当解雇として訴えられることもあるのです。
また、患者さんとの間でトラブルが起こることもあります。
すぐ治せなどむちゃな要求をしたり、暴言を吐いたり、医療過誤と主張してきたり、医療費を支払ってもらえなかったりするケースもあります。
また、医師が診療を拒否することでトラブルになることもあります。
時間外や医療費の未払いがある場合、あるいは暴言などがひどく診療に支障が出る場合は拒否しても応召義務違反にあたらないこともあるのですが、判断が難しいところなので問題がないか弁護士に相談した方がいいのです。
クリニックの顧問弁護士の選び方
では、クリニックの顧問弁護士を選ぶ際はどのような点に注意するべきでしょうか?
まず求めたいのは、クリニックを経営する上で弁護士として助言をしてくれることです。
経営パートナーとして、難しい問題に対しても意見を述べてくれることが望ましいのです。
また、経営に関する理解も求めたい点です。
クリニックの経営には頭を悩ませる人も多いので、それぞれの状態に応じた適切なアドバイスがあると助かるでしょう。
また、クリニックの相談への対応実績が豊富な弁護士が望ましいでしょう。
そして、コミュニケーションをしっかりと取れて、対応が素早いと文句はありません。
このようなポイントに注意して、クリニックの経営を助けてくれる弁護士を探しましょう。
まとめ
クリニックでは、意外と多くの法律問題が生じるため、弁護士との顧問契約はあった方がいいのです。
問題が起こってから依頼しても、対応が不十分なことがあります。
きちんとクリニックと契約している顧問弁護士なら、事前に情報も収集しているためしっかりとした対応をしてもらえるのです。
クリニックで起こるトラブルを大きくしないためにも、弁護士と契約しておくことをおすすめします。