美容クリニック経営においてロジカルシンキングは重要!


美容クリニックの経営には、経営者の考え方が非常に重要です。
役に立つ考え方は色々とありますが、そういった考え方の1つにロジカルシンキングというものがあります。
これは、どのような考え方でしょうか?
ロジカルシンキングと、そのトレーニング方法について解説します。

目次

ロジカルシンキングとは?

人の考え方には色々とあり、ビジネスシーンで注目される考え方というのもあります。
その内の1つが、ロジカルシンキングというものです。
これは、美容クリニックの経営においても重要な考え方と言えるものです。

ロジカルシンキングというのは、日本語に訳すと論理的思考です。
様々なものを論理的に捉えて話すことで、相手が理解しやすく信頼できるものとするのがこの考え方です。

また、問題が起こった時にそれを解決しようと、原因を特定したり解決策を立案したりする際にも効果的な思考方法です。
相手にとって理解しやすくすることが、問題の早期解決につながります。

ロジカルシンキングは、主に3つの手法によって考えていきます。
帰納法と演繹法、弁証法という手法があるのですが、それぞれどのような手法でしょうか?
それぞれの手法を、解説していきます。

帰納法は、いくつかの事実を基としてその共通点を上げていき、そこから結論を導き出すという手法です。
結論には複数の根拠となる事実があるので、納得しやすいでしょう。

この場合、根拠としている事実の情報源が単一ではないほうが望ましいでしょう。
例えば、同じテレビ局の違う番組で同じことを言っていたからというのではなく、少なくとも複数のテレビ局、できるならテレビや雑誌、知人の体験談、図鑑などの全く異なる情報源であったほうが説得力も強くなります。

演繹法は、普遍的な一般的事実を前提として結論を導き出すという方法です。
前提となるのは、誰でも当たり前に知っているような一般的事実であることが多く、必然の上にさらに必然を重ねることで結論まで導いていくのです。

ただし、この事実に主観が混じっていると、論理が破綻してしまいます。
前提さえ間違えなければ、当たり前のことから導かれた結論なので説得力は非常に強いでしょう。

弁証法は、対立している物事を元にして全く新しい見識を見出していく方法です。
これには、正、反、合の3つの要素によって成立します。
正と反があり、その2つを含めつつより高い次元で統合したものが合という結論になるのです。

例えば、車の運転は必須ですが、ガソリンを消費するため環境には優しくありません。
そこで、環境にやさしい車としてハイブリッドカーや電気自動車などを運転したいという結論になるのです。

ロジカルシンキングのトレーニング方法

ロジカルシンキングを身につけたい場合は、どのようなトレーニングをするべきでしょうか?
具体的な方法について、紹介します。

まず、フェルミ推定の問題を解くことから始めましょう。
フェルミ推定というのは、実際に数えていくことになると非常に時間がかかり特定するのが難しい概念の数量に対して、論理的推論によって概算を短時間で計算するというものです。

例えば、地球上に鶏は何羽いるか?という問題は、実際に数えるとなると非常に時間がかかるでしょう。
そこで、都会と田舎にいるそれぞれの鳥の数と、都会と田舎の割合を仮定してロジカルに概算を導き出すのです。

ディベートも、トレーニングとして行うべき方法です。
とある主題を用意して、それに対して賛成と反対の双方の立場を用意して、その正しさを主張していくのです。

相手がいるといいのですが、どうしてもいない場合は双方を自分で行うセルフディベートも有効な方法です。
双方の正しさについて考えて、どちらが正しいのかを考えることでロジカルシンキングが鍛えられます。

ロジカルシンキングは、グループ単位でトレーニングすることもできます。
推論能力だけで成り立っているわけではなく、論理的に議論を展開する力や問題を分析する力、それを周囲に言葉で伝える力なども関わってくるのです。

部署やグループごとに、こういった点をテーマにして研修を行うことで、スキルを1つずつ身につけていきスタッフの教育ができるのです。
実際に向いている方法はその職場によっても異なるので、色々な方法を試してみたほうがいいでしょう。

ロジカルシンキングは、その正しさについて根拠をもって実証することもできる考え方です。
クリニックを経営するうえで、スタッフなどにも納得してもらえるやり方をするには必須といえるでしょう。

まとめ

美容クリニックを経営するうえで、何を行うかは経営者が決めることができますが、それを実際に行うのはスタッフなので、スタッフに自分の意図をしっかりと理解してもらうことが必要です。
そのためには、ロジカルシンキングといいう考え方が重要になるのです。
スタッフをないがしろにせずに経営をしていきたいのであれば、ロジカルシンキングを身につけてスタッフとのコミュニケーションも密にしていきましょう。


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