美容クリニックを訪れる患者は、必要だから訪れるのではなく、何かを求めて訪れるものです。
美容クリニックが集患をしたいのであれば、ニーズを把握してそれに合わせた戦略が必要となります。
そのために行うべきなのが、ペイシェントマーケティングです。
どのようなものか、具体的に解説します。
目次
ペイシェントマーケティングとは？
現代では、高齢者でもほとんどの人がモバイル端末を保有しています。
その様な状況なので、何かあればインターネットで検索するというのも当たり前のことです。
そのため、病院やクリニックも多くがホームページを持つようになりました。
しかし、ホームページを持っていてもそれによって集患ができた、もしくは業務スタッフが効率よく働けるようになったという所はそれ程ありません。
なぜかと言えば、ホームページを作ることがゴールだからと思って、そこから何もしていないからです。
ホームページを作って、それを集患に活かすために必要となるのが、ペイシェントマーケティングという考え方です。
これは、患者の行動に合わせてWebでアプローチしていくというものです。
インターネットには、多くの情報が含まれています。
動画の閲覧記録やWeb検索の記録、ECサイトでの購買記録などは、全てデータ化されています。
それを基にして、おすすめの動画や商品が表示された経験も多いでしょう。
つまり、患者がインターネットを利用して何かを調べるという行動をした場合、その内容もデータとして残されるのです。
そこから、患者のニーズを把握することができるでしょう。
ペイシェントマーケティングでは、患者の求める情報、あるいはホームページを訪れて何をしたかったのかという行動を基として、Webでアプローチしていきます。
それによって、より多くの患者を集めるのです。
マーケティングは、相手に商品やサービスを提示することで行動を促すためのアプローチとも言えます。
美容クリニックの場合は、発信したい情報を患者に届けることで、行動を促すことになります。
クリニックで情報を発信して患者に届けることで、患者にその情報に基づいた行動を促すのです。
そのために、ホームページやSNSで患者が興味を持つ方法を発信しましょう。
ペイシェントマーケティングの施策例
ペイシェントマーケティングは、どのように進めていくべきでしょうか？
行うために必要となるのは、GoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールといったツールです。
まずはこういったツールを、ホームページのサイトに導入しておく必要があります。
Googleアナリティクスでは、ホームページのアクセス数や訪れた人の性別、年齢、閲覧したデバイス、そしてどういったルートでアクセスしたのかを調べることができます。
また、検索した際のキーワードについてはGoogleサーチコンソールで分析できます。
これに加えて、サーバーの状況やサイトの表示、アクセススピードや内部リンクの状態などテクニカルなものも踏まえて、現状の調査を行いましょう。
それによって、今後どんな患者、どんなキーワードで検索されたいか、アクセスしてくれた患者にはどのページを見てどんな行動を促したいかを考えてください。
マーケティングの基本的な方法は、情報を発信することです。
ホームページでは、記事を作成するなどの方法で情報を発信しましょう。
そこで役立つのが、先程の調査・分析したデータです。
データを活用して、検索ニーズが高い課題を把握し、その解決策について提示した記事を作成しましょう。
そして、競合クリニックのニーズを避け、自院の強みを押し出します。
サイトも、現状のデータを参考にして対応するよう改修する必要があります。
こういった対策が、ペイシェントマーケティングで最も重要なポイントです。
患者の行動や検索結果を分析して、それに合ったマーケティングを行いましょう。
そうすることで、ホームページにアクセスする患者は着実に増えていきます。
記事を作成したら、その内容を改善していきましょう。
いくらアクセス数が増えても、その中で行動してくれる人数が少なければあまり意味がありません。
アクセスする人数を増やしたら、今度はその中でより多くの人の行動を促すことを考えましょう。
そのために、記事を作成してそれで終わりではなく、適宜回収していく必要があるのです。
人の行動を促すというのは難しいものですが、これらのことを常に念頭に置いておくようにしましょう。
まとめ
美容クリニックを訪れる人のほとんどは、施術内容や料金、評判などをインターネットで調べてから訪れます。
そのため、入口として重要なインターネットを大切にしなくてはいけません。
ペイシェントマーケティングは、そのインターネットを活用するための方法です。
患者のニーズに合わせたホームページ等を作り上げるためにも、ペイシェントマーケティングには力を入れましょう。
