美容クリニックにおける、医療マーケティングの考え方


美容クリニックは、他のクリニックよりも集患に力を入れる必要があります。
そのために必要なのが、医療マーケティングです。
特に今は、インターネットを利用した集患が非常に重要となっています。
インターネットを中心に、美容クリニックにおける医療マーケティングの考え方を解説します。

目次

医療マーケティングとは?

企業の多くは、商品をより多く売るためにマーケティングを行います。
では、クリニックがより多く売るために行うのが医療マーケティングなのでしょうか?
それは、合っているとも言えますし、違うとも言えます。

医療マーケティングの重要な目的は、患者のニーズに応えることです。
医療に関わる場所には病院やクリニック、調剤薬局などがありますが、そういったところに患者が求めていることを把握して、それに応えられるようにするのが医療マーケティングの重要な目的なのです。

では、患者が求めているものとは具体的にどのようなものがあるのでしょうか?
通常のマーケティングでは、消費者が求めているものは売れ行きなどから分析するしかなく、把握するのが難しいのですが、医療マーケティングはその点が明確です。

病院やクリニックを訪れる患者は、主に身体の不調があってそれを改善するために訪れています。
例えば骨折した足を治したい、血圧が高いから下げたい、歯が痛いから処置したい、などです。

美容クリニックの場合も、ニーズは明確なことがほとんどです。
目をもっと大きくしたい、ムダ毛を処理したい、豊胸したいなど、患者のニーズに合わせて施術を行うものなので、非常に分かりやすいでしょう。

そういったニーズに対して、このような形での解決策があると提示して、それに合わせて行動してもらうのが、医療マーケティングに対する考え方です。
目を大きくしたいなら、そのための施術を案内して、その際の注意点なども含めて説明することで、同意を得て施術を行うのです。

医療マーケティングの戦略

医療マーケティングの起点となるのは、患者のニーズです。
それに合わせて、医療マーケティングの戦略を立てていくことになるのですが、それにはどのような方法があるのでしょうか?

そこで活用されるのが、インターネットです。
まず、自院のホームページを閲覧した人のデータから、検索ニーズについて分析します。
検索ニーズは、検索した人がどのような情報を求めて検索したのか、ということです。

そこで、例えば「二重整形 町田」という検索ワードを入力して自院のホームページが閲覧されていた場合、町田にある美容クリニックで二重に整形したいと考えている患者がいることが分かるでしょう。

検索ワードは、他にも価格の問題や評判、口コミなどを検索して訪れていることもあります。
そこに施術名が入っている場合、その施術を求める患者が多いということが分かるでしょう。

また、ホームページ内には様々なバナーやボタンがあると思います。
そのバナーやボタンが、それぞれどのくらいの割合でクリックされているかも分析しましょう。
割合が高いほど、そのことに対して興味を持つ患者が多いということです。

こうした現状調査を基にして患者のニーズを把握し、戦略を立てていくことになります。
基本的な考え方は、最終ゴールからその中間目標のようなものであるKPIを考える、という流れで考えていくといいでしょう。

まずは、Web経由で来院する患者が1日あたり何人になることを希望するか、という最終的な目標を決めます。
そして、現状のクリック率であればホームページに1日何人がアクセスすればいいのかを考えます。

その目標を達成するには、どんな記事がいくつあればいいのかを考える、という形で戦略を決めていきます。
お金をかけて対策をするのなら、記事だけではなく広告配信も行い、必要な頻度についても計算しましょう。

Webで医療マーケティングを行うのであれば、いくつかのツールを利用するのがおすすめです。
例えば、WordPressを利用するとサイトを簡単に構築できます。

これ以外には、Googleのツールを活用しましょう。
Googleアナリティクスを利用すれば、アクセス数やクリック数などを調査できます。
また、Googleサーチコンソールは、検索ニーズ調査に役立つのです。

医療マーケティングは、患者のニーズに合わせた施術を提供することが目標です。
そして、多くの患者のニーズに合った施術を提供することで集患につながり、クリニックを訪れる患者も増えていきます。
満足する患者が増えれば口コミも良いものが増え、更なる習慣につながっていくでしょう。

まとめ

美容クリニックを訪れる患者は、保険診療の患者とは違って切羽詰まった理由を持つ人は少なく、自費診療で希望する施術を受けるために来ています。
そのため、より多くの患者を求めるのであれば、患者のニーズを把握する必要があるのです。
医療マーケティングを行って患者のニーズを把握し、それに合わせた施術を提供するようにしましょう。
ニーズは常に変化するので、定期的に調査することも大切です。


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