クリニックの物件購入前になくしておきたい勘違いについて


これから念願のクリニックを開業しようとする方は、期待に胸が膨らんでいるかと思います。
しかし、事前に物件購入における勘違いをなくしておかなければ、スムーズにクリニックの物件を取得できない可能性があるため、注意してください。
今回は、よくある勘違いについて解説します。

目次

クリニックの物件購入時によくある勘違い7選

クリニックの物件を購入する方は、以下のような勘違いをしがちであるため、事前に事実を把握しておきましょう。

・不動産広告について
・仲介手数料について
・物件の探し方について
・片手仲介について
・購入申込書について
・不動産会社の担当者について
・自己資金について

不動産広告について

初めて不動産を購入する方は、「A社が広告を出している物件は、A社からしか購入できない」と考えている方もいますが、こちらは大きな勘違いです。
A社が広告を出している物件であっても、B社が同じ物件の広告を出していれば、当然B社からでも購入できます。
もちろん、複数の不動産会社が取り扱う物件を購入する場合は、各社の評判を比較し、もっとも良いサポートを受けることができそうな不動産会社を選ばなければいけません。

仲介手数料について

不動産会社を介してクリニックの物件を購入する場合、買主は当然仲介手数料を支払わなければいけませんが、こちらに対する勘違いをしている方は多いです。
具体的には、「不動産会社に提示された仲介手数料は、必ず支払わなければいけない」という勘違いです。
仲介手数料は、不動産会社によって設定金額が異なりますが、“物件価格の3%+60,000円”という上限が存在し、これ以上の金額を定めることは禁止されています。
つまり、買主がもし法外な仲介手数料を提示された場合、支払う必要はないということです。

物件の探し方について

クリニックの物件を探す際、「自分自身で探した方が効率は良いのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、こちらは間違った考え方です。
なぜなら、不動産会社を利用せずに得ることができる情報には限界があるからです。
不動産会社は、一般の方が閲覧できる不動産広告、チラシといった媒体には掲載されていない物件情報も多く所有しています。
また、こちらの物件情報には、各物件の良い点も悪い点も含まれているため、しっかりと不動産会社の力を借りた上で、物件について総合的に評価する必要があります。

片手仲介について

不動産売買における片手仲介とは、物件の売却依頼を受けた不動産会社と、購入依頼を受けた不動産会社が異なる取引手法をいいます。
つまり、1つの不動産会社が、買主か売主のいずれか片方を仲介するということです。
また、初めて物件を購入する方の中には、片手仲介に対し、「複数の不動産会社を介しているから、仲介手数料が高額になる」という認識を持っている方もいますが、こちらは大きな勘違いです。
片手仲介であっても、著しく仲介手数料が高額になることはありません。
仲介手数料率は、仲介物件の価格に対して常に一定ですので、安心してください。

購入申込書について

クリニックの物件購入時には、購入申込書に記入することになりますが、こちらの書類に関する勘違いをしている方も多いです。
購入申込書は、あくまで購入の意思を示すためのものであり、正式な契約を結ぶための不動産売買契約書とは異なります。
そのため、記載したからといって、必ずしもその不動産を購入しなければいけないわけではありませんし、購入を断ったからといって、罰則を受けることもありません。

不動産会社の担当者について

初めて不動産を購入する方は、不動産会社の担当者に対し、セールスマンのようなイメージを持っている方もいるかもしれませんが、こちらも大きな勘違いです。
不動産会社の担当者は、買主のスムーズな物件購入をサポートするパートナーであり、買主の意見を無視して、物件を勧めてくるようなことはありません。
もし、希望の条件に合っていない物件をしつこく勧めてくるような担当者に当たってしまったのであれば、早急に依頼する不動産会社を変更すべきです。

自己資金について

クリニック物件購入時には、潤沢な自己資金を用意しておかなければいけないと思っている方もいるかもしれませんが、実際はそうとは限りません。
自己資金が一切なくても、買主の属性や預貯金などに問題がない場合は、フルローンで物件を購入することが可能です。
つまり、自己資金のみで購入できるようになるまで待たなくても、クリニックの物件は手に入るということです。
特に医師の場合は属性が高いため、ローンの審査に落ちることも考えにくいです。
ただし、フルローンで物件を購入すれば、当然毎月の返済負担は大きくなりますし、その他の維持費等でかかる費用も考えると、物件価格の2~3割程度は自己資金を用意しておいた方が良いでしょう。

まとめ

クリニックの物件を購入するにあたってもっとも重要なことは、不動産売買の仕組み、流れについて把握しておくことです。
こうすることで、購入時のトラブルに対して迅速に対処できたり、悩みを解決できたりする可能性はアップします。
もちろん、購入手続きの中でわからないことがあった場合は、すぐ不動産会社などに質問しなければいけません。


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