クリニックを一から建築する場合、出入口付近の設備としてインターホンを設置します。
また、インターホンを設置するのであれば、どのような種類があるのか、それぞれどのような特徴を持っているのかを把握しなければいけません。
詳しく解説しますので、快適なクリニックづくりにぜひ活かしてください。
目次
クリニックに設置するインターホンは主に3種類
クリニックに設置するインターホンには、主に以下の3種類があります。
・インターホン(音声通話機能のみ)
・モニター付きインターホン
・セキュリティ機能付きインターホン
では、それぞれの特徴を見ていきましょう。
インターホン(音声通話機能のみ)
こちらは、呼び出し、音声通話という機能のみが付いたシンプルなインターホンです。
いわゆるインターホン、あるいはドアホンは、こちらのタイプを指すことが多いです。
また、こちらのタイプには、室内に付いている親機が受話器になっているものと、スイッチを押して応答するものの2種類があります。
どちらも機能が限られているため、他のタイプよりも設置費用は抑えられますが、来訪者の顔を確認できないため、いかんせんセキュリティの面では不安があります。
モニター付きインターホン
こちらは、来訪者の顔をチェックできるように、室内親機にモニターが付いているタイプです。
モニターには、チャイムを鳴らされた時点で顔が表示されるため、姿を見た上で応答するかしないかを判断できます。
例えば、セールスや勧誘などに関しては、服装である程度見極められるでしょう。
ただし、西向き・南向きなどの出入口では、逆光になり来訪者の表情が見にくくなる可能性があるため、注意が必要です。
セキュリティ機能付きインターホン
こちらは、セキュリティ性がさらに向上したモニター付きインターホンです。
メーカーによって搭載されている機能は異なりますが、窓もしくはドアに専用のセンサーを取り付け、非常時に通報してくれる機能などが付いていることが多いです。
ただし、機能が充実している分、設置金額は高額になりやすいです。
インターホンに搭載されていると便利な機能
クリニックにインターホンを設置する場合は、上記のうちモニター付きインターホン、あるいはセキュリティ機能付きインターホンを選ぶケースがほとんどだと思います。
また、これらのインターホンを設置する際は、以下のような便利な機能が搭載されているかどうかも確認しましょう。
・タッチパネル液晶
・広角レンズ
・録画機能
・LEDライト
・ボイスチェンジ機能
・室内通話機能
・スマホ連動機能
・電気錠機能
タッチパネル液晶
室内にあるモニターに直接触れ、感覚的な操作ができる機能です。
モニターだけでなく、“通話”、“モニター”、“終了”などのスイッチもタッチパネル式になっているタイプもあります。
広角レンズ
室内のモニターから、より広範囲を確認できる機能です。
通常のレンズであれば、左右は90度前後までしか見ることができませんが、広角レンズなら約170度まで見ることも可能です。
もちろん、レンズは上下にも動きますし、ズームやワイド機能も使えます。
録画機能
診療時間外に訪れた来訪者の映像を録画する機能です。
中には、SDカードに映像を保存し、パソコンなど別のデバイスで再生できるタイプもあります。
LEDライト
こちらは、室外のチャイム部分に設置されたライトです。
LEDライトがあれば、たとえ夜間であっても、少し離れた距離に来訪者が立っていても、顔がハッキリ見えやすくなります。
ボイスチェンジ機能
室内親機で応答した女性の声を、男性の声に変えて対応できるという機能です。
セールスや勧誘を生業とする人の中には、対応したのが女性だとわかった途端、無理やり入ってこようとしたり、しつこく玄関の前に居座ったりする人もいるため、こちらは防犯対策として非常に効果的な機能だと言えます。
室内通話機能
ワイヤレスの子機と室内親機をつなげることによって、室内にいる者同士で通話ができる機能です。
また、中には室内からの呼び出しなのか、室外からの呼び出しなのかについて、呼び出し音やLED色で識別できる室内親機もあります。
スマホ連動機能
診療時間外にチャイムが鳴ったことや、来訪者の画像などをスマートフォンで確認できる機能です。
基本的には、モニターとルーターをインターネットで繋ぎ、スマートフォンに専用のアプリをインストールすることで利用できます。
電気錠機能
通常、クリニックの出入口はドアの前まで行かなければ解錠・施錠できません。
一方、電気錠機能付きのインターホンであれば、出入口まで行くことなく、親機または子機から開閉できます。
まとめ
ここまで、クリニックに設置するインターホンの種類や特徴、あると便利な機能について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
これからクリニックを開業するのであれば、できるだけセキュリティ性の高いインターホンを設置しましょう。
また、インターホンを使う際のストレスを極力減らすためには、前述した便利な機能が付いていることを確認するのも大切です。