日本国民でいるかぎり、納税を避けることはできません。他の職種にくらべて一般に高所得の医師の方であれば、より多くの税金を納めることになります。税金の税率は上がる一方ですから、節税の対策が必要になってきます。すこしの工夫がやがて数十万円の利益を生む可能性もあるため、少々手間でも節税術を身につけられることをオススメします。
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節税のポイントは赤字!?
不動産投資における節税のポイントは、ずばり「赤字」です。マンションやアパートなど不動産を購入すると、購入時の初期費用や減価償却費がかかります。その額は通常、賃貸に出した場合の家賃収入よりも大きな額になります。つまり、収入と経費の差し引きが赤字になるわけです。「赤字が出るなら損をするのでは」と思われるかもしれません。ところが、医師の方の場合、もともとの収入が多く、納める予定の税金が高額です。そこで医業の収入と不動産の赤字を合計して所得を減らすのが効果的になってきます。所得が減れば税負担も減るので、不動産の収益が赤字になったとしても、節税効果をふまえるとトータルでお得になるのです。
購入する物件選びも重要
不動産と一口にいっても、土地・一軒家・アパート・マンションとさまざまあります。不動産投資の場合では、アパートとマンションが対象になるかと思いますが、その際も「一棟所有」か「区分所有」かの選択は必要です。どちらも選んでも節税効果はありますし、賃貸に出すこともできます。しかし最初は区分所有マンションの一室を持つというのが無難です。一棟所有は、やはり空室リスクがあります。1室でも長期で空いてしまうと収入源がたたれます。しかし、維持費は満室時と変わずかかります。区分所有のほうが客付けしやすいですし、建物全体を管理する必要がないので、リスクも少ないといえるでしょう。また、どの地域の物件を購入するかについても考慮したほうがよいです。賃貸に出す場合、不動産投資するならファミリー向けでない限り、大都市の駅近マンション一択です。交通アクセスがよく、人口が常に一定数以上いてニーズもあることが、安定収入の肝になってきます。
資産形成にもなる不動産投資
不動産投資のメリットは、節税するとともに資産が手に入ることです。親族が住むための住宅にしてもよいですし、やがて相続する資産として子どもたちに残すのもよいでしょう。インフレが懸念されているのが昨今の日本経済です。今後、ますます不動産資産を所有の恩恵が受けられる可能性は高まってくるでしょう。