診療所で患者を増やすには、方策を講じることが不可欠です。とはいえ、計画性なしに実行しても効果はあまり望めないかもしれません。闇雲に対策しても、患者の琴線には響かないでしょう。明確な意図をもった増患対策が求められます。では、どのような方法が考えられるのでしょうか。
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広告を活用した増患
まず、診療所であっても他業種の店舗と同じように、患者に訪れてもらわなければなりません。そのための対策としては、広告の活用が考えられます。的確な広告戦略を採択し、実行することが増患の第一歩と言えるでしょう。コストをかければ高い効果が得られるとは限らないので、経営する診療所に適した広告戦略の実行が重要です。費用対効果を意識しましょう。
サービス改善、向上による増患
診療所といえども、サービス業だという意識を持つことが重要です。「自分が患者だったらどのようなサービスが嬉しいか?」を考える、常に患者の目線に立ったサービスの提供が求められています。現代には膨大な数のサービス業が存在しています。日ごろご自身が利用する店舗のサービスで、診療所でも活用できそうなアイデアはありませんか? あればどんどん取り入れてみましょう。受付スタッフの応対、看護師の応対も改善の余地があれば、ぜひ取り組んでください。技術的なサービスのみならず、人的なサービスの向上が増患につながっていきます。
インテリアや医療機器の向上による増患
サービスの改善は、いわば「ソフト」の側面があります。一方、診療所そのものや医療機器の改善は「ハード」の向上です。本来、診療所も医療機器も同じ性能・条件ならなんだっていいはずです。しかし患者が満足感を得て、リピーターとなるには清潔感や安心感、充実感の提供を心がけねばなりません。賃貸であっても、居心地のよい空間をつくることはできます。ウォーターサーバーの設置や、wi-fi環境の提供なども患者の支持を得られるサービスと言えるでしょう。
医療行為を通じて、信頼を得ていくことはもちろん大切なのですが、それだけではなかなか増患につながらないのが現実です。待ち時間があっても待つのが苦にならなかったり、長居したいと思える空間を提供できれば、評価は逆転します。訪れた患者の満足度を向上させれば、やがて患者が新たな患者を連れてくる好循環が生まれます。診療所のスタッフが患者一人ひとりにしっかりと向き合うことで、互いにメリットのあるwin-winの関係が築けるでしょう。