開業医は日本ではトップクラスに入るほど高い所得を得ることができる仕事ですが、残念ながら、その分収める税金も非常に高額になります。しっかりと節税の基本的な知識を身につけておくとこのような高額の税金の悩みを緩和することができます。基本的な節税のテクニックをよく理解しておきましょう。
目次
1節税の基本は経費を集めること
節税対策を適切に行うのは経営を考える上で非常に重要なことです。節税の基本として、理解しておきたいのが経費を余すとこなく集めて算出しておくことです。経費に認められるものはクリニック経営に利用した費用なので、経営に関わる全ての物事をしっかりと理解しておくと役立ちます。
まず、挙げられるのが経営に利用した物品の費用です。経営に利用するパソコンやコピー機、このほかにも文房具やクリニックであれば医療器具など全て経費として算定されます。スタッフの勉強会に必要な費用ももちろん経費として算定されます。雇用しているドクターが学会に向かうための費用であったり、学会の参加費用のサポートなど、全て費用として算定することができます。また、スタッフの慰問旅行を行うためにかかった費用や病院で保有し、スタッフ全員が利用できる車なども経費として認められるので、車の購入などの大きな買い物をしたときには経費として算定するように務めましょう。
このほかにも注意しておきたいのが自宅で利用する仕事用の道具や書籍です。自宅で利用した新しい治療の勉強用の資料や勉強・仕事に利用するパソコンなども経費として算定できます。このほかにも、スタッフが自宅で利用する仕事用の書籍も経費として算定することができるので、よく理解しておきましょう。
2法人設立も経営に役立つ
法人の設立も経営に役立つことがあります。よく理解しておきたいのがms法人です。ms法人というのは医療法人のようなクリニック・病院を主体にした法人ではなく、病院のサポートに回る事業を行う法人で、この法人が節税に大いに役立つのです。ms法人を設立し、家族をその法人の理事に据え、所得を分割しておくと家計全体の収入を増やしながら税金を節税することができます。
ms法人の収入まで一人の医師が保有してしまうと、個人の所得が大きくなり、所得税が増額されてしまいます。しっかりと所得を増やすことができるように家族と協力して節税対策を行うことが非常に重要です。家族と協力して適切な経営を行うことができるように、法人の設立も検討するようにしてみましょう。