意外とシビア?~クリニックの人件費の考え方~


開業医がクリニック経営をする上で、一番頭を抱えるのは「人件費」です。
業務をするにあたって欠かせない項目ですが、そのバランスに正解はありません。
しかし、経営上の理由から、あまり人件費をかけられないこともあります。
そのような時は、どうすれば良いのでしょうか?

目次

クリニック経営における人件費の工夫の仕方

クリニック経営において、人件費の削減は最終手段だと言っても過言ではありません。
しかし、経営難だからと言って、極端な削減をしてしまっては、スタッフの意欲を削いでしまう可能性があります。
このバランスの取り方が難しい問題の一つの解決策には、パートやアルバイトを採用する方法が挙げられます。

クリニックによっては、正社員のスタッフを多く雇っている場合があります。
その際に、誰でもできる簡単な業務まで、正規雇用の社員に行わせていませんか?
もちろん、業務の重要性に程度の差はありませんが、経営難の場合だと見直すべき項目になるのです。

ちょっとした準備作業ならば、パートのスタッフを雇ってやってもらうことができます。
パートならば、正規雇用とは違い、少し人件費を抑えることができますので、経営上の負担を軽減できると考えてもらって構いません。
そのため、どこまでの業務を正規雇用で扱うのかを決めておくと、人件費の見直しがしやすくなるのです。

さらに、パートやアルバイトといった働き方を希望する人も少なくありませんから、経営においても人材探しがしやすいメリットが生まれます。

クリニックで成果主義の考え方を取ると人件費の問題が解決しやすい?

また、クリニックの人件費で問題になりやすいのが、「賞与」です。
日頃から業務に携わってくれているということで、少ない額でも出しているクリニックがあります。
しかし、賞与の金額の判断基準は適正でしょうか?

勤続年数によって金額を変動させていることが多いですが、それに合った成果を出した上での金額だと断言できません。
つまり、業務での成果以上の金額になっていないのかも、人件費の判断材料になり得るのです。
これをシビアすぎると捉える人もいますが、合理的な考え方と見ることもできます。

他の業界では、成果主義を導入して給与や賞与を決めている所がありますが、クリニック経営も例外ではありません。
もちろん、経営者が一方的に決めてしまうのはNGですが、一つの考え方として覚えておくべきです。

まとめ

クリニックの経営難において、人件費の扱いは最大の論点になります。
工夫できるポイントとしては、行っている業務の一部をパートやアルバイト対応にすることで、正規雇用よりも人件費を抑えることができます。
また、成果主義を導入することで、業務上の成果を反映した形で人件費を考えることも、一つの解決策になります。
人件費はどうしても必須の項目ですから、可能な範囲で抑えることを目標に検討してみて下さい。


この記事に関するお問合わせ

    お名前 *

    メールアドレス *

    メールアドレス(確認用) *

    お問合せ内容 *