クリニックを開業するためには、施設の購入もしくは建設が必要です。さらには設備投資も行わなければならず、資金調達の必要性に直面するはず。開業に必要な金額とはどれくらいなのかを把握し、開業のための資金調達方法を考えなければ、次のステップへと進むことができません。ここでは、どのようにして資金調達を行うべきかを説明します。
目次
■クリニック開業に必要な資金
クリニックを開業するために必要な資金は、土地や建物に対して支払わなければならないものから、診療を行ううえで大切な設備にお金をかけなければなりません。必要な金額は診療科によって異なりますが、少なからず土地や建物で3000万円以上の資金調達が必要です。
診療を行うための設備にもお金をかけなければなりません。電子カルテのシステムや会計システム、検査機器や診療のための数々の道具など、こちらも3000万円くらいの資金が必要になることも珍しくありません。つまり、開業というスタートラインに立つだけでも、5000万円以上の資金調達を課せられます。
■クリニック開業に有効な資金調達とは？
クリニックを開業するための有効な資金調達の方法はいくつか存在します。これから開業を検討する場合には、先々の見通しを立てながら成功に向かって歩むべきです。だからこそ、開業に力添えをしてくれる機関の把握を行いましょう。
日本政策金融公庫は、最も知られている融資先ではないでしょうか。クリニックの資金調達には、融資金額や返済期間、担保や保証人の用意なども必要です。福祉医療機構や民間銀行から融資を受けることも可能です。資金調達は返済のウエイトを考えながら借入先を決めなければなりません。日々の診療できちんと返済できるようなプランニングこそ、資金調達の成功を左右します。
■資金調達後の計画が必要な理由
クリニック開業は誰でも夢に思い描くことができますが、実際に行動するためには資金調達が必要不可欠です。診療科によって必要な金額が異なりますが、いずれの場合もキャッシュで支払いを済ませることは難しいはず。
資金調達とはその後の返済計画を明確化し、診療の利益によって返済を続けなければなりません。その見立てが甘くなってしまうと、経営を圧迫する事態に発展します。資金調達とはペイできるまでの責任を課せられることになるので、収益が安定してあげられるところでの開業が必要不可欠。どのように返済していくかが示されるだけでも、現実味のあるプランであると評価されます。
