効率よくクリニックへ集患し、クリニックの知名度を上げる戦略としてwebマーケティングを活用した手法が注目を集めています。しかし、一概に「webマーケティングを活用する」といっても具体的にどのような施策で戦略を考えていけばいいのかを答えられる人は少ないでしょう。今回はクリニックへの集患に繋がるwebマーケティングの施策である「SEO」を中心にわかりやすく解説していきます。
○SEO(検索エンジン最適化)
SEOとは「Search Engine Optimization」の略称です。GoogleやYahoo!の検索結果でwebサイトが上部(高い検索順位)に表示させてアクセス増加を狙うための施策です。
ホームページの集客先のほとんどが検索エンジンからといった場合が多く、検索エンジンからユーザーを集めなければホームページへの流入は難しいと言わざるを得ません。
例えば、医療機関を検索しているユーザーが「渋谷区 内科」と検索したとします。自身のクリニックが1位に表示されれば来院に繋がる可能性が非常に高いといえます。しかし検索順位が50位ではホームページへアクセスしてくれるユーザーは皆無であり集患には至らないでしょう。自院のホームページが上位に表示されなければ、ホームページが存在していないのと同じになってしまいます。よって、webマーケティングにおけるSEOへの対策は非常に重要といえます。
また、基本的にこの施策は即効性がありませんが、長期的にユーザーの自然流入が見込めるため、クリニックのホームページを訪れるユーザーを獲得するために必要不可欠な施策と言えるでしょう。SEOには2つの考え方があり、内部施策と外部施策です。内部施策とはHTMLやコンテンツといったwebサイトを改良して検索エンジンからヒットさせやすくする施策です。一方、外部施策とは、外部サイトから多くのリンクをすることでサイト自体の評価を高める施策です。
特に近年ではスマートフォンやタブレット端末から医療機関を検索するユーザーが非常に増加しています。2017年にGoogleはモバイルファーストインデックスという機能変更を実施します。これはこれまで検索エンジンがPCサイトの内容をもとにwebサイトの質を評価していましたが、今後はスマートフォンサイトを評価の軸にしてインデックスするという方針に転換するということです。今後はスマートフォンやタブレット端末を意識したwebデザイン・コンテンツを充実させることが重要といえるでしょう。