クリニックの経営で、気をつけなければいけないのが患者さんをいかにして集めるかというポイントです。患者さんを集めるには開業する地域の特性や開業する診療科の特性をしっかりと考えて経営を打ち出さなければいけません。クリニックの中でも開業に向いていると言われている皮膚科の集患ではどのようなことを考えるべきなのか、どのような活かし方があるのかしっかりと考えるようにしましょう。
目次
１皮膚科の開業の基本
皮膚科は慢性疾患も急性疾患もあり、なおかつ初期投資費用が他のクリニックに比べてかからないというメリットがあるので、同一の資金でも設備投資の方に資金を回しやすいというメリットがあります。
皮膚科の疾患の大半は慢性疾患や治癒までかなりの期間がかかる疾患ばかりなので、基本的に一度来院された患者さんはそのクリニックを使い続ける傾向が強いので、患者さんにとって居心地のいい空間であったり、患者さんのニーズを正確に把握して治療を提供する事が非常に重要になります。皮膚科に通われている患者さんは他のクリニックにもある程度長期間通い、そのクリニックとの比較をしてくる事が往々にしてあります。特に慢性疾患の患者さんの場合は皮膚科のクリニックにかなり詳しくなっているので、患者さんの満足度の向上に努めるようにしましょう。
２住宅街での開業の場合
住宅街でクリニックを開業したいと思うときにはいくつかの注意点があります。住宅地で開業をする場合には患者さんの年代の幅が非常に広くなり、遭遇する疾患の幅もかなり広くなります。住宅地で開業をする場合には自費診療の美容医療などの需要はかなり低く、どちらかというとアトピー性皮膚炎の管理や、乾癬などの疾患の管理、真菌感染症などの皮膚疾患の治療などの需要が高く、どの患者さんにも共通して言えるのが待ち時間が短く、そしてスムーズに予約と治療を受ける事ができるという点です。
ホームページなどで予約を受け付けるシステムを取り付けたり、電話の応対などを工夫して待ち時間のコントロールを行うと患者さんの印象が良くなるので、これらの情報を提供するようにしましょう。
３商業地区での開業
商業地区での開業を行う場合には自費診療のバラエティーと値段が非常に重要になります。これらの情報はホームページを通じてしっかりと金額の提示を行い、治療までの流れを明確に打ち出す事が非常に重要だと言われています。
高額な治療になる分、患者さんの不安も要求も厳しくなります。しっかりとしたカウンセリングや満足度の高いサービスも重要になるので、接遇の面も向上させなければいけません。スタッフ教育にも力を入れ、患者さんが本当に満足のいく治療を提供できるように工夫していきましょう。
