シミやニキビの改善、美白や脱毛など、あらゆる美容医療を提供する美容皮膚科。
では、そんな美容皮膚科の必要患者数は、一体どれくらいなのでしょうか?
また、美容皮膚科の必要患者数は、他の診療科と比べて多いのでしょうか?
それとも、少ないのでしょうか?
今回はこれらの点について、詳しく解説します。
目次
美容皮膚科の必要患者数は何人?
美容皮膚科は、当然皮膚科の1つとしてカテゴライズされています。
また、皮膚科の1日の必要患者数は非常に多く、“医療施設調査”のデータによると、60.4人となっています。
これは、皮膚科における1つ1つの診療の単価が、他の診療科に比べて低いことが原因です。
ただ、これがそのまま美容皮膚科の必要患者数になるのかというと、決してそうではありません。
美容皮膚科で行われる美容医療の多くは、保険が適用されない自由診療であり、一般の皮膚科に比べると、診療の単価は高いことが予想されるためです。
とはいえ、他の皮膚科を含まない、美容皮膚科単独の必要患者数の目安は曖昧で、これといって明らかにされていないため、美容皮膚科が目指すべきなのは、一般的なクリニックの1日の必要患者数(約44人)だと言えるでしょう。
美容皮膚科の必要患者数は他の診療科より多い?少ない?
美容皮膚科の必要患者数の目安は、一般的なクリニックの1日の必要患者数(約44人)だという話をしました。
では、この数字は他の診療科と比べて、どうなのでしょうか?
代表的な診療科の1日の必要患者数と見比べてみましょう。
美容皮膚科:44人
内科:35.0人
外科:45.4人
整形外科:103.6人
小児科:43.3人
精神科:35.3人
泌尿器科:45.0人
ここまで見ていただければわかるように、美容皮膚科における1日の必要患者数は、他の診療科より多くもなく、少なくもない、平均的な数字だと言えます。
明らかに必要患者数が多い整形外科などと比べると少なく感じますが、非常に診療の単価が高いことで有名な内科と比べても、その差はわずか10人程度しかありません。
もちろん、比較的単価が高い美容皮膚科であっても、1日の必要患者数を増やすに越したことはないため、「少なくてもいい」という解釈は間違っています。
まとめ
今回は、美容皮膚科の必要患者数について解説しましたが、いかがだったでしょうか?
美容皮膚科には、これといった必要患者数の目安がないため、これから開業を目指す医師は、まず一般的なクリニックの必要患者数を目指すべきです。
また、もし一般の皮膚科程度の必要患者数を達成できれば、立派に美容皮膚科の経営を成功させたと言って良いでしょう。