耳鼻咽喉科クリニックには、集患がしやすいという特徴がありますが、それは経営にも関係してきます。
特に、収益的な面では、他の診療科と比較しても優良な点が挙げられるでしょう。
この要素は、クリニックの経営に確実にプラスになりますよね。
耳鼻咽喉科になると、経営にどのような特徴があるのでしょうか?
目次
クリニックの経営の基本になる収益が高めになりやすい
耳鼻咽喉科クリニックの経営の特徴として、比較的収入の割合が高めな傾向があります。
その理由は単純で、収入の大多数となる患者さんが多い点にあるのですが、該当となるのは若い世代になるでしょう。
保険適用により支払いが3割負担なのと、1割負担なのでは、クリニックに入ってくる収益の割合が違ってきますよね。
収益の割合の他に、患者数も考えてみて下さい。
患者数も多くなるほど、収益が上がっていきますから、当然経営的にはプラスになりやすいですよね。
他の診療科に比べると、耳鼻咽喉科は後期高齢者の診療割合は小さい傾向にありますので、保険収入に依存するような経営をしなくてもいいかもしれません。
耳鼻咽喉科クリニックの経営にかかるコスト面から考える
一方で、収入面が良くても、クリニックの経営にかかるコスト面が高くついてしまうと、差し引きで赤字になってしまいますよね。
コスト面に関しては、比較的省エネで運用がしやすい診療科になるでしょう。
例えば、開業をする場合は、どのような場所、建物の広さが必要になるのかが重要になりますよね。
診療科の中には、大きな機械を配置しなければならないという理由から、ある程度の広さを確保しなければならないこともあります。
しかし、耳鼻咽喉科の場合は、大きな機械の配置は基本的に必要ありませんから、そこまで広いスペースがなくてもやっていきやすいでしょう。
そのため、テナントを借りるにしても、場所代にかかる費用はそこまで大きな負担にはならないかもしれません。
また、看護師さん等の人件費に関しても、クリニックの規模が拡大しない限り、大人数は必要ありません。
人気のクリニックでも、最低人数で回しているというところもよくあります。
家族で活用できる資格を取得している人がいる場合は、その人に仕事に入ってもらうと、より人件費を抑えることができるでしょう。
コスト面から見た時に、黒字経営になっているクリニックが多いのは、このような事情が関係しています。
まとめ
今回は、耳鼻咽喉科クリニックの経営について、その特徴を解説しました。
耳鼻咽喉科単体でも利益は出やすいのですが、中には小児科と併設しているクリニックも数多くあります。
子ども関係の診療があると、様々なシーンでの受診が想定されますから、より収益に繋がりやすくなりますよね。
診療する患者数は、他の診療科に比べるとこれから増加していく傾向がありますので、経営的には不安が少ないかもしれないでしょう。