従来まで、クリニックのWEBサイトは「広報」として扱われていました。
しかし、医療広告ガイドラインによって、2018年に「広告」としての位置づけになったのはご存知の方も多いでしょう。
つまり、今までと扱い方が変わってきますよね。
クリニックのWEBサイトは、広告規制によりどのような変化が生まれたのでしょうか?
目次
クリニックのWEBサイトの広告規制で起こった変化
クリニックが独自に設けているWEBサイトは、従来はあくまで患者さんがクリニックを選ぶ一つの指標としてあって、広告規制の対象ではありませんでした。
患者さんの立場から考えると、初めて受診するクリニックがどのような場所なのかは、とても気になりますよね。
実は、これに関しては、患者さんがクリニックを選ぶ基準になるのでなく、どちらかというとサービスを提供するような媒体に変容したと言えます。
例えば最近導入しているクリニックが多い、予約システムの窓口としての活用が挙げられます。
また、具体的にクリニックで受けられるサービスを、細やかに記載するようになったところもあるかもしれません。
これらの内容は、WEBサイトの内容にこだわり、優れた内容を記載している形でないですよね。
つまり、受診をするにあたって実用的な情報を記載することが多くなった傾向が見られるでしょう。
利用しやすいクリニックを目指して~広告規制から考えるWEBサイトの方向性~
これからのWEBサイトの作成は、クリニックの広告を押し出すというよりは、広告規制の影響からサービスや利便性を考えた内容に変化していくでしょう。
確かに、ここのクリニックでないとダメだと思って探す人もいるかもしれませんが、多くの人はそこまで重視していないかもしれません。
近年は、医師との相性も大切ですが、利便性の高いシステムや受診しやすい環境と整えているクリニックの評判が高まっています。
つまり、WEBサイトで規制の範囲内で広告をしたからといっても、必ず患者さんが集めるとは限らないと言えるでしょう。
それよりも、患者さんが実際に利用しやすいと思わせるような内容作りを目指してみた方がいいかもしれません。
WEBサイトは、広告でなく、受診する際の「窓口」として考えてみて下さい。
役割の変化に対応できるかどうかは、経営にとっては意外と重要ですよね。
参考URL CLINIC Station Portal
(https://clinicstation.jp/topics/4353/)
まとめ
今回は、クリニックで設けているWEBサイトについて、広告規制によって見られるようになった変化を説明しました。
確かに、経営面においては、「広告」としての役割を果たしてもらいたいですよね。
しかし、近年は広告として内容をチェックするよりも、実際に通いやすいか、自分に合ったサービスが提供されているかで判断していることがあります。
既存のWEBサイトがある場合は、今一度その役割を見直してみてもいいかもしれませんね。