クリニックの正面入口には、必ずドアが設置されますが、こちらは前後に開閉する手動のドア、自動ドアの大きく2つに分かれます。
また、どちらかというと、手動のドアよりも自動ドアの方がメリットは大きいと言えます。
ここからは、クリニックに自動ドアの導入するメリットやコストを中心に解説したいと思います。
目次
クリニックにおける自動ドア導入のメリット4選
クリニックの入口に自動ドアを導入することのメリットは、主に以下の通りです。
・利便性がアップする
・バリアフリー性能がアップする
・省エネルギーにつながる
・衛生管理に役立つ
利便性がアップする
手動のドアと自動ドアの大きな違いは、開閉をする際の手間がかかるかどうかです。
また、通常はそれほど感じないかもしれませんが、両手に荷物を抱えている場合などは、ドアの開閉が不便に感じることがあります。
クリニックには、当然荷物を持った方、それらを片手で抱えるのが難しい高齢者の方なども訪れるため、そのような方の利便性を考えても、自動ドアの方がメリットはあると言えます。
バリアフリー性能がアップする
高齢者の方が頻繁に訪れるクリニックにおいて、バリアフリー性能を重視するのはとても大切なことです。
また、自動ドアはバリアフリー化の最たるものであり、身体が不自由な方の満足度を向上させるためには、必要不可欠な設備だと言えます。
省エネルギーにつながる
こちらはクリニック側のメリットですが、自動ドアの導入は省エネルギーにもつながります。
手動のドアを開放状態にしておくと、室内のエアコンが出した空気が室外に流れます。
これでは、エアコンに使用する電力が無駄になってしまいます。
一方、自動ドアにすれば、このような心配はありませんし、院内の冷暖房効率がアップすることにより、患者さんの満足度もアップする可能性があります。
衛生管理に役立つ
自動ドアは、手動のドアと違って手を使わずに開閉できます。
こちらは、衛生管理が欠かせないクリニックにとっては大きなメリットです。
気密性の高い自動ドアを導入することで、病気や菌の感染経路を減らすだけでなく、塵やホコリなどの侵入も防ぐことができ、こちらはキレイなクリニックの環境を整え、満足度向上にもつながります。
クリニックに自動ドアを導入する際のコストについて
クリニックに自動ドアを導入する際のコストは、既存の自動ドアやドア枠を利用して自動化する場合と、サッシ枠やドアを新しく作製する場合とで大きく異なります。
あくまで一般的な相場にはなりますが、自動ドア装置+サッシ枠、ドアという場合は、50~300万円程度のコストがかかります。
また、自動ドアを設置する際には、バリアフリーやキッズ保護の他、感染症対策や防犯対策といった点も考慮しなければいけません。
バリアフリー、キッズ保護では、車椅子スペースの確保、JADガードスクリーン(防護柵)の設置も検討しましょう。
感染症対策としては、手かざしセンサーや自動ドア換気システム、衛生管理システム(アルコール消毒器連動)、防犯対策としては、テンキーやカードリーダーの導入などが挙げられます。
ちなみに、自動ドア導入までの日数は、既存のドアを使用する場合で最短1週間、ドアを新規で作製する場合で最短2週間程度かかります。
コンクリート工事やドア枠までの工事が必要な場合は、3~4週間が目安です。
出張費用について
クリニックが自動ドアを導入する場合、前述した工事費用とは別に、業者の出張費用がかかることがあります。
こちらは、業者によっては無料もしくは工事費用に含まれていることもありますが、基本的には発生するものと考えておきましょう。
金額については、業者によって大きく異なりますが、高くても1万円~3万円程度に収まるケースが多いです。
定期メンテナンスのコストについて
自動ドアを新設する際の営業手法として、定期メンテナンスをセットにすることで、コストが大幅に値引きされるというものがあります。
こちらは、イニシャルコストを抑える分には良いのですが、大体が5~10年契約となり、自動ドア1台につき年間4万円ほどで、10年契約の場合はトータルで40万円前後のコストがかかることになります。
また、メンテナンスで故障個所が見つかった場合には、別料金で修理費用が発生するなど、クリニックにとってデメリットもあるため、慎重に判断してください。
ちなみに、自動ドアのメンテナンスに関しては、ある程度クリニックが自主的に行うことも可能です。
具体的には、ガイドレールの汚れを除去したり、センサーを定期的に拭いてホコリを落としたりすることにより、最低限のメンテナンスとなります。
まとめ
ここまで、クリニックが自動ドアを導入するメリットについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
クリニックに自動ドアを導入することで、患者さんに利便性や快適性を感じてもらえる可能性は高いです。
また、さらに患者さんにとって快適なクリニックを目指すためには、定期的に患者さんの声を聞き、設備やシステムなどを改善する必要があります。