クリニック開業は収益と経費の試算をするべき


クリニックを開業するためには、収益の見込みと必要経費を試算して、きちんとプラスになるようなイメージを作らなければなりません。診療報酬でどれくらいの収益が出るかは、標榜する診療科によっても異なります。開業の規模によってかかる経費も異なるため、どれくらいの資金を準備しておけばよいかも考えなければなりません。

目次

■診療科によって利益が異なる理由

クリニック開業は単科を標榜して行うのが一般的。だからこそ、どれくらいの診療報酬が見込めるかを試算しなければ、月の収益の予測ができません。医療経済実態調査の結果を参考にすると、クリニックや医療法人でどれくらいの収益をあげているかがわかります。規模によって差はあるでしょうが、経常利益が見込めると考えられる試算が立つと、前向きな検討が行えるはずです。

診療科によって収益が異なる理由は、それぞれの処置に対する診療報酬の設定が異なるからではないでしょうか。患者一人あたりの単価も違うため、収益がプラスになるラインも異なります。診療単価を試算することも、開業に際して経費をどれだけ投資できるかが変化します。

■開業する際に経費として考えられるもの

クリニック開業のためには様々な経費がかかります。建物以外にかかるものとしては、電子カルテや診療に必要な機器といったものが必要ではないでしょうか。さらには、薬剤費やスタッフの給与、水道光熱費といったものが経費として考えられます。

開業に必要な資金だけでなく、継続的に支出される経費がどれくらいかかるかを試算することは、収益を維持するうえで必要です。優良な経営を行うためにも、経費が開業を圧迫しないようにしなければなりません。

内容によっては家事費も経費として計上できますので、開業時は生活環境も含めたコンサルティングを受けるのがベストです。開業の夢を諦めてしまわぬよう、しっかりと管理体制を整えましょう。

■経営の味方を迎え入れるべき

クリニック開業は経営に精通した味方がいるだけでも心強く感じられるはずです。診療に専念することができれば、安定した収益をあげることに全力が注げます。開業に必要な経費から、継続して発生する経費までを見極めることで、目標とする利益の見通しもクリアになるでしょう。

個人クリニックでは経営者となる医師が全てを考える負担が生じます。診療と経営を並行して考えることは大変なので、委ねられるところはその道に精通した味方に負担を背負ってもらうべき。本来の力を発揮して安定的な経営を行うためにも、経費の算出や収支のバランスは、舵取りができるような環境が必要です。


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