クリニック経営で気をつけたいのが開業すべき場所と開業したいクリニックの種類です。しっかりと場所を考えながら開業をしなければ開業が失敗に終わってしまったり、思っていたのと経営方針を変えながら経営を行わなければいけないような事態に陥ってしまいます。しっかりと開業前に注意したいポイントについてみなさんにご紹介いたします。
目次
１開業するには場所が命
開業をしよう！と考える時にはまずどのような場所に開業をしたいかしっかりと考えておくことが重要です。開業をする地域の差によってやるべき医療の内容が変わってきます。
住宅地では慢性疾患に応対するようなクリニックやプライマリケアに専念できるようなクリニックを行う方が需要が高く、開業する時間帯も日中を中心に開業をし、夜間の診療にはあまり需要が無いでしょう。皮膚科などでは美容皮膚科を同時に行うことで収益をあげることもできますし、アトピー性皮膚炎を持つお子さんへの応対など様々な需要があります。
一方、繁華街を中心に開業する場合には美容外科などの収益性の高いクリニックを開業すると良いかもしれません。眼科などではコンタクトレンズの処方のように社会人に需要が高いクリニックを開業すると経営を軌道に乗せやすくなります。
繁華街は開業予定のテナントの家賃も高くなるので、しっかりと収益性を確認しましょう。
２駐車場の有無も重要
開業する地域によっては駐車場の有無が経営を左右することがあります。車による移動が中心になっている地域では駐車場があるクリニックの需要が非常に高いので、移動手段が限られるような地域では駐車場の確保を検討するようにしましょう。
公共交通機関などが少ない地域では特に車需要が高くなるので、しっかりと確認しておきましょう。
３診療科目によって開業場所を変える
診療科目の種類によっては開業が難しい場合もあるので注意が必要です。外科系診療科を開業する場合には治療の専門性をしっかりと打ち出して人を集めていく必要があり、このような専門性が出せない場合には何かしらの工夫をしておく必要があります。
整形外科は非常に需要が高いので、慢性疾患への応対などで収益の確保ができますが、一般外科ではなかなか個人開業が難しい場合があるので診療科に応じて開業の可否自体を考えなければいけません。
診療科によって需要のある地域も変わってくるので、どのような治療ができるのかを考え、開業予定の地域を選ぶようにしましょう。
