クリニックの継承開業をする際の大まかな流れについて


クリニックの開業方法として一般的なのは、1からクリニックを設立して開業する方法です。
ただその他に、継承してもらいたいクリニックを探し、そのクリニックの継承者となって開業する“継承開業”という選択肢もあります。
今回は個人でクリニックの継承開業をしたい方に向けて、大まかな流れについて解説します。

目次

クリニックの継承開業をする際の大まかな流れ①~登録から情報提供まで~

クリニックの継承開業を始めるには、まず継承開業希望者として、継承してもらいたいクリニックの物件情報を持つコンサルタント会社に登録します。
登録する内容は標榜予定科目、開業を希望する時期、開業を希望する場所などです。
登録が完了したら、次はコンサルタント会社と守秘義務契約を交わします。
継承してもらいたいクリニックの物件情報を絶対に口外しないという契約です。
守秘義務契約が交わされると、コンサルタント会社によって希望に沿ったクリニックの検索が行われ、希望の物件が見つかれば情報を提供してもらえます。

クリニックの継承開業をする際の大まかな流れ②現地見学から開業まで~

コンサルタント会社から継承してもらいたいクリニックの物件情報を提供してもらい、気になる物件があれば実際現地まで見学に向かいます。
継承開業を希望する方が、自らの目でクリニックの設備や立地などを確認します。
またその際には継承してもらいたいクリニックの院長にも立ち会ってもらい、継承をしてもらいたい理由などを聞きます。
次に、継承開業における条件を確認します。
確認する内容は、譲渡金額や継承をするタイミング、従業員の雇用継続に関する取り決めなどです。
継承開業における条件の交渉は、一般的にコンサルタント会社によって行われます。
継承開業をしたい方、クリニックを継承してもらいたい院長との間で話がまとまれば、いよいよ譲渡契約を結びます。
その後譲渡金の支払い、物件の引き渡しがされ、保健所や厚生局、行政機関へ旧クリニックの廃止手続きが行われます。
継承開業をする方は、新クリニックの開設届けを提出します。
これがクリニックの継承開業の大まかな流れです。
ここまで行って、やっと新クリニックが開業できます。

まとめ

クリニックの継承開業には、1からクリニックを設立する開業にはない利点が多くあります。
患者や従業員を引き継ぐことができたり、初期費用を抑えることができたりという利点です。
もちろん、クリニックの継承開業には欠点もあります。
条件に合ったクリニックが見つからなければ開業はできませんし、院長が変わったことで患者や従業員が離れていってしまう可能性もあります。
利点と欠点を把握して、適切な判断をしてください。


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