クリニックの開業に必要な資金の目安は、クリニックの診療科目によって異なります。
したがって、これからクリニックの開業を目指す医者は、自身が選択する診療科目の開業資金の目安を把握しておかなければいけません。
あくまで目安にはなりますが、少しでも参考にしていただければ幸いです。
目次
【医者の開業】診療科目別の開業資金の目安①内科
まずは、内科のクリニックを開業する際に必要な資金の目安から解説します。
内科のクリニックを開業する場合、クリニックの建物や土地にかかる資金は3,000万円前後、設備の導入にかかる資金は2,000~3,500万円前後が目安です。
つまりトータルの目安は、5,000~6,500万円前後ということになります。
内科の中でも、消火器内科や呼吸器内科などの専門内科としてクリニックを開業する場合は、多くの設備を導入しなければいけません。
したがって、ある程度設備の導入にかかる資金がかかりやすくなることは、致し方ないでしょう。
【医者の開業】診療科目別の開業資金の目安②皮膚科
皮膚科のクリニックを開業する場合の開業資金の目安は、建物や土地にかかるものが1,500万円前後、設備の導入にかかるものが500万円前後です。
したがって、トータルの開業資金の目安は2,000万円前後であり、内科に比べるとかなり安価です。
ただレーザー機器を導入する場合、設備の導入資金が一気に高くなるため、その点に関してはあらかじめ把握しておきましょう。
また皮膚科は診療単価が低い診療科目であり、より多くの診察をするために、診察効率アップのシステムを導入するのであれば、さらに設備の導入資金は数百万円程度高くなります。
【医者の開業】診療科目別の開業資金の目安③眼科
眼科のクリニックを開業する場合、建物や土地に関する資金は3,000万円前後、設備の導入にかかる資金は2,000~4,500万円前後を目安にしておきましょう。
眼科は診察、治療の内容によって、設備の導入資金が大きく変動する診療科目であり、設備導入にかかる資金の目安の幅が広いのはそれが理由です。
例えば眼科で手術を実施するのであれば、上記の上限くらいは設備の導入資金が必要だと考えておきましょう。
まとめ
これから開業する医者が知っておくべき、診療科目ごとに異なる開業資金の目安について解説しました。
必ずしも、上記の資金内に収めなければいけないというわけではありませんが、開業の際の1つの目安としては、活用していただけるかと思います。
また各診療科目にどんな特徴があるのかを知ることで、開業資金が高くなりがちな診療科目、低くなりがちな診療科目をある程度把握することができます。