現在勤務医として働く方、または医学部で医学について学ぶ学生にとって、医師がクリニックを開業するのに適している年齢は、非常に気になる情報だと思います。
したがって今回は、医師がクリニックを開業するのに適している年齢を、さまざまなデータから分析したいと思います。
目次
医師がクリニックを開業する年齢の平均は?
日本医師会が2009年に実施したアンケートによると、医師がクリニックを開業する年齢の平均は、41.3歳となっています。
ただこれは少し古いデータのため、現在もこの年齢が平均だとは限りませんが、多少上昇していると考えても、40代で開業している医師がもっとも多いと言えるでしょう。
ではなぜ、40代でクリニックを開業する医師は多いのでしょうか?
40代は今後のことを考えやすくなる年齢
40代でクリニックを開業する医師が多い理由には、40代が“医師としての今後”を考えやすくなる年齢であることが挙げられます。
医師は他の職業とは異なり、キャリアのスタートが20台後半からと少し遅いです。
ただ40代にもなると、すでにある程度のキャリアを積んでいることが予想されるため、多くの医師は、このタイミングで医師としての今後を考えることになります。
その場合の選択肢は、基本的に勤務医として別の場所で働くか、自身でクリニックを開業するかのどちらかになります。
したがって、これくらいの年齢でクリニックを開業するということは、ごく自然なことだということです。
それ以上になると開業が難しくなる
あるアンケートによると、50代を超える医師が転職を行った理由としてもっとも多かったのは、“家庭のことを考えて”という理由でした。
50代もしくはそれ以上になると、子育てや両親の介護といった家庭の事情により、なかなか自身の考えだけでクリニックを開業するのが難しくなります。
また上記のような事情が重なると、クリニックの開業はおろか転職という形でのキャリアチェンジさえ難しくなるでしょう。
したがって、医師がクリニックを開業する年齢としてもっとも適しているのは、やはりデータ的にも1番多く、ある程度キャリアチェンジがしやすい40代だと言えます。
まとめ
医師がクリニックを開業するのに適している年齢について解説しましたが、いかがだったでしょうか?
もっとも適していると言えるのは、ある程度のキャリアがあり、まだそれほど家庭の事情に縛られない40代だと言えます。
したがって現在勤務医として働く方、または医学部の学生は、40代でのクリニックの開業に照準を合わせて、キャリアを積み重ねていくことを意識しましょう。